その後は、平成10年7月に発足した小渕恵三内閣の時に大量の国債を発行するようになりました。
大銀行が潰れてしまうと、次から次に金融機関がバタバタと潰れてしまう金融恐慌の引き金になりかねないので、公的資金を投入して絶対に大銀行を潰さないようにしました。
金融機関を救うために大量の赤字国債を発行したのですが、その事で著しく日本の財政が悪化する事となりました。
国の財政赤字が300兆円になった時に、このままでは将来は年金が貰えなくなるのではないか…という不安が若者の間で大きくなりはじめ、国民年金保険料の未納者が増加していきました。
この時の未納者は300万人程に上りました。
未納者が著しく増加し始めたため、平成15年頃に国民年金のCMに当時有名な女優さんを起用したりして国民年金の納付を促すような事もありました。
しかし、女優さんが国民年金を未納にしている事が発覚し、その後は与党国会議員などに次々と国民年金保険料の未納が発覚していきました。
未納問題が本格的に大きく取り上げられるようになってきたのです。
与党の国会議員が未納にしてる事が問題になり、当時の野党が与党を批判する時に「こういうのを未納三兄弟っていうんですよ!」と与党を批判していたのが印象的でしたが、その批判した野党の議員も未納にしていた事が発覚して、結局野党にも大きなブーメランが返ってしまいました。
(政治家といえど個人の年金記録なので、そういう記録が明るみに出るという事で当時の社会保険庁の杜撰な管理が問題になって、平成19年の5000万件もの誰のものかもわからない消えた年金記録問題が判明する事にも繋がりました)
政治家ですら未納にしてる事が、国民の不信感を増幅させてしまったわけです。
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