お金が溢れてしまってるのにモノは少ないままだとインフレが止まらないので、市場に出回ってるお金の量を力ずくで少なくするために、当時は一定の金額が銀行から引き出せないようにしたりする預金封鎖も実施されました。
突然、「今持ってるお金はもう使えなくなりましたので、持ってるお金は全部銀行に入れて新しいお金にしましょうね」という事にもなりました。
つまり、例えば今持ってる1万円札が今日から使えなくなりました!ただの紙切れです^^って事になったわけですね。
紙切れになったしとりあえず銀行に有り金を全部預けてもらって、新しい紙幣にしますねって事になり、その後に引き出す預金を制限しました。
例えば今月10万円引き出したいのに、今月は3万円までしか引き出せません!というような事ですね。
あと、昭和48年の時も物価が2年で40%ほど上昇しました。日本から非常に遠い中東での戦争が引き起こした物価上昇でした。
アラブの人がイスラエルを支持してる国には石油は売らないよ!高くするよ!と、イスラエルを支持してる国には石油を売らなくしたり、石油価格を4倍くらい引き上げた事で世界が混乱しました。
そんな世界が同時不況に陥ってる最中に、日本は省エネ産業で乗り切って不況を脱出しました。
原子力発電もその頃から活躍するようになりましたが、現在はまたほとんど石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料。
石炭輸入はオーストラリアとかインドネシアが上位で、石油はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールですね。
石油は相変わらず中東頼みです^^;エネルギーが輸入依存というのは怖いですね。生産国で何かあったら輸入が出来なくなるかもしれないし、政治的にも強く出れない。化石燃料も無限にあるわけじゃないからですね…
このように世界にとって大きな事件…特に戦争が起こると、簡単に物価が上昇してしまうのであります。
ちなみに、現在のように年金が物価スライドするようになった(物価スライド制)のは昭和48年改正からでした。
昭和48年は1年で20%ほど物価上昇したので、その分の年金がアップしました。
物価スライド制が導入されるまでは、第二次世界大戦で壊滅状態だった厚生年金が昭和29年に再建された時から概ね5年毎に年金額を再計算して、年金額を変更していました。
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物価スライドするようになって、年金は現在のように毎年動態的なものとなりました。