最後に、「バカ」「アホ」「クソ」などの言葉について。
これは言うまでもないでしょう。講師が心の中で思うのは自由ですが、これを口癖のように無意識に発してしまう講師はちょっと危険です。
「実際そんな人いる?」とあなたは思うかもしれませんが、例えば(誰とは言いませんが)有識者と呼ばれファンもたくさんいるような有名人でも、SNSや動画などで当たり前のように「バカ」「アホ」「クソ」という言葉を使っている人は少なくありません。
それで実業に影響ないのであれば彼らはそれで良いかもしれませんが、人前で大人に指導する講師という仕事においては、極めて危険な口癖です。
もしあなたが普段からそんな言葉を気軽に発しているなら、今すぐにやめたほうがいいと思います。
最後にまとめを。
今回の授業の本質は、「口癖」そのものではありません。自分自身を観察することの大切さです。人前で話をしてフィーをもらう仕事をなさるのであれば、その姿や発する言葉を自分自身が観察するのは当然のことです。私の本音を言えば、これは死ぬほど嫌な作業です(笑)。
こんなに自分は話すのが下手なのかと、こんなに口癖を発しているのかと、愕然とします(笑笑)。しかしそこから逃げていると、やはり自分のことは見えてこないんですよね。
もしあなたが「10年稼げる講師」を本気で目指すなら、やって欲しいことがあります。自分の講義や話している姿を映像で残し、それを客観的に視聴してください。
「口癖」を把握することも大事ですが、そもそも「ていねいに」「聞き取りやすく」話すことができているのか。今の時代に言ってはいけないことが口癖になってないか。
それをチェックすることを絶対にして欲しいと思います。
(メルマガ『深沢真太郎の「10年稼げる研修講師になる授業」』2022年8月4日号より一部抜粋)
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