ポーランド「ミサイル落下」騒動で判明。西側の“エゴ”が生んだ世界の分断

 

今週に連続して首脳級の会合がアジアで開催されることで、もろもろの国際案件、特に紛争案件と分断に対する案件に対する解決策が見いだせるきっかけが作られるのではないかと期待を寄せていたのですが、世界経済の7割強の規模に達するG20は世界の分断を際立たせ、ASEAN会議ではミャンマー情勢に対する共通した対応に合意できず、結局、世界の分断はより明確になり、“陣営”間の距離はさらに開いた気がします。

そのような中、ロシアとウクライナの戦争を収めるために、話し合いの機運が生まれてきたのは、ポジティブな動きだと思います。

トルコのアンカラでは、CIA長官とFSB長官が対面で会談するというウルトラCが実現しました。ここには米ロそしてトルコが深く絡んでいますが、ウクライナの関係者はいません。

ジュネーブで行われている別の話し合いも、またアメリカとロシアの間での協議であるようで、ここにはウクライナの関係者は声もかけられていません。

そして私も絡む調停のグループに対してリクエストを寄せてきた各国のリストには、当事国であるウクライナの名前はなく、様々な国々が並んでいます。

これがどのようなことを意味するのか?

それこそが、私は国際情勢の裏側ではないかと考えます。

以上、国際情勢の裏側でした。

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image by: 首相官邸

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