外から内側に変えていくためのステップ
まず1の「外発調整」は外から強制的にやらされる話です。
次の2は「取り入れ的調整」です。要は収入が増えるからとか出世するからという実利があるからやる。実利が何かというのが明確になって動いている状態です。実利といったって収入って他にも得られるやり方はあるし、社会的立場も色々選択ができる中なので持たないんですよね。
次の3は「同一化的調整」です。つまり自分にとって価値があるかということです。2は外から見た時に価値があるかという話で、3は自分から見た時に価値があるかという話です。だからそれって「自分の成長のためにはこういうことをやりたいよね」とか自分らしくするためにはどういう価値がある技術やスキルを身につけるべきなのかという価値で「自分を拡張させていこうよ」という先にものが比較的に外部より内部のほうが近いんですよね。
次の4は「総合的調整」です。今度は何が起こるかというと価値があるから意味があるわけですね。これはもう自分にとって意味を感じていてある目的に達成するということは自分らしさを増すこと。だから「それをやるんだ!」というふうにやっていくと、段々「努力の娯楽化」が起こってきます。
そしてもうそれをやっていること自体が自分らしかが輝いているんだから、もう楽しくてしょうがない。むしろその仕事を奪わないでという感じで変わっていくわけです。
だからついモチベーション革命とかプロセスエコノミーに行くんですけど、最初から内発的動機にたどりつければ良いんですけど、世の中の仕事は大概そうじゃないわけですよ。とするとどうやってこの外発的な矯正されるものから実利があるから取り入れていこうよと。んで、価値があるから自分が拡張するからやっていこうよと。それから自分にとって意味があるからもうそれをやっていることが自分らしくなってくるということで楽しいからやってみる。
そうしてその4ステップを身につけながら過去を振り返ってみると今年新しいことをやる時にいいかもしれません。最初は別に強制から始まっていいわけですね。でもちゃんと強制→実利→価値→意味というカタチでやっていくと内的動機に変わっていくわけですよ。
さらに言えば、だいたい会社は3月決算だったりしますよね。そうすると12月に振り返っても3月にやり切らないといけないケースが多いわけですよね。外発調整という外から強制というのは、最後のエンジンをふかすためのブースターになるんですよね。最後の3ヶ月「もう走り抜けるんだ!」という時のテクニックがあるんですよ。
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