6つの外発的動機づけ
外発的動機づけも実は6つあると言われているんですよ。上の「ホメオスタシス性動機」というのは日本ではほとんどないことですよね。要は死にそうだからやるということです。あとは「日本人らしさが損なわれるからもう日本人が死んだとしても日本を守るんだ」みたいな集団としてのアイディンティティとか生存の危機みたいな時に何がなんでもやるというのなんですけど、なかなか今の日本社会では起きません。
だから外部からのカンフル剤としては「社会的動機づけ」が6つで、1つ目は「親和性動機」で仲間と一緒にやりきって「楽しい!」というもの。2つ目も「獲得動機」は実利動機に近いんですけど、要は短期のボーナスだったりインセンティブだったりというものです。要は短期間で獲得するために走り切るということです。
3つ目は「承認動機」です。1位と呼ばれたとかMVPと呼ばれたいとかみたいなものです。4つ目は「優越動機」です。僕はあんまり好きじゃないですけど「アイツよりも優れている」とか「去年よりも俺たちの方が増している」みたいなものです。
5つ目は「顕示動機」です。人に注目されたいとか有名になりたいというものです。これも外からのカンフル剤として最終的に内的動機になればいいわけです。6つ目は「達成動機」です。「誰も見なかったギネスレコードを達成しようぜ、俺たちは!」というものです。
こういう社会的動機というのは外的動機なので、一時のカンフル剤ですから、最後の3ヶ月を走り切りましょうとか1ヶ月息を止めて走り切るんだという時には外的動機の6つを使えます。
なので、このバランスをうまく考えながらこの1年の自分のモチベーションを外から引っ張られるものから内側から燃え上がってやり続けたいと思うものにどうやって変えていくかということをやっていくと、振り返りも目標設定もうまくいくよという話でした。
今年も変化の時代を楽しみましょう!
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