新年の目標を立てても達成できない人がまったく理解していないコト

Back view of strong motivated woman celebrating workout goals towards the sun. Morning healthy training success.
 

6つの外発的動機づけ

外発的動機づけも実は6つあると言われているんですよ。上の「ホメオスタシス性動機」というのは日本ではほとんどないことですよね。要は死にそうだからやるということです。あとは「日本人らしさが損なわれるからもう日本人が死んだとしても日本を守るんだ」みたいな集団としてのアイディンティティとか生存の危機みたいな時に何がなんでもやるというのなんですけど、なかなか今の日本社会では起きません。

だから外部からのカンフル剤としては「社会的動機づけ」が6つで、1つ目は「親和性動機」で仲間と一緒にやりきって「楽しい!」というもの。2つ目も「獲得動機」は実利動機に近いんですけど、要は短期のボーナスだったりインセンティブだったりというものです。要は短期間で獲得するために走り切るということです。

3つ目は「承認動機」です。1位と呼ばれたとかMVPと呼ばれたいとかみたいなものです。4つ目は「優越動機」です。僕はあんまり好きじゃないですけど「アイツよりも優れている」とか「去年よりも俺たちの方が増している」みたいなものです。

5つ目は「顕示動機」です。人に注目されたいとか有名になりたいというものです。これも外からのカンフル剤として最終的に内的動機になればいいわけです。6つ目は「達成動機」です。「誰も見なかったギネスレコードを達成しようぜ、俺たちは!」というものです。

こういう社会的動機というのは外的動機なので、一時のカンフル剤ですから、最後の3ヶ月を走り切りましょうとか1ヶ月息を止めて走り切るんだという時には外的動機の6つを使えます。

なので、このバランスをうまく考えながらこの1年の自分のモチベーションを外から引っ張られるものから内側から燃え上がってやり続けたいと思うものにどうやって変えていくかということをやっていくと、振り返りも目標設定もうまくいくよという話でした。

今年も変化の時代を楽しみましょう!

この記事の著者・尾原和啓さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

尾原和啓この著者の記事一覧

IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 尾原のアフターデジタル時代の成長論 』

【著者】 尾原和啓 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月・木曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 新年の目標を立てても達成できない人がまったく理解していないコト
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け