学校も市長も腐り切った静岡県湖西市。重大事態いじめ事件の被害家族が晒した最悪の対応全貌

 

「元上司」校長の言いなりになった湖西市教育委員会

教育委員会や市長などに思うこと

教育委員会に対して

─ 阿部 今回、湖西市教育委員会は第三者委員会の設置を決めましたが、設置までに長い時間を要しました。私から見て、教育を管轄する当事者としての意識から問題があったと思いますが、教育委員会に言いたいことはありますか?

─ 被害側 学校に指導・助言する立場の市教委が、どうして校長の言いなりになっていたのか理解できません。校長の前職が教育課長で元上司だからですか?

県教委からも、何度も【法律とガイドラインに則って対応するように】と指導されていたはずです。県教委の担当の方から、「市教委に指導しました」と連絡をいただいていました。なぜ指導を無視したのですか?

本人からのGOサインがなければ加害者に指導できない。本人が先生に「指導してください。お願いします」と言わなければ指導できないなどと言っていましたが、それは間違いです。県教委にも確認しました。

いじめがあった時点で、やめさせ指導しなければいけないはずです。私は何度もお願いに行きました。

娘が【いじめによる鬱】という診断が出た時、当時担当していた指導主師お2人。「対応が遅くなりすいませんでした」と深々と頭を下げて謝罪しましたよね?その記録はどこに行ったのでしょう。

教育長とお話がしたいとお願いした時、こちら側は日時の指定もしていないのに、都合があわないから会えないと回答したのはなぜですか?

その後、市議会議員同席の元なら会うと言っていたのに、卒業式終了直後、「教育長は会わないと言っています」という電話が来たのは何ですか?日程調整という名の時間稼ぎですか?

教育課長に至っては、「本人が自分と面談しなければいじめとは認めない」と言いましたが、教育課長と面談をした生徒は今までいるのでしょうか?

知人が市教委に電話をし、湖西市では重大事態をどう捉えているのか聞いたことがあります。教育課長が対応し、「本人かいじめと認識し、30日以上の欠席で重大事態。その場合は第三者機関を立ち上げて、被害者、加害者、先生、学校、教育委員会が関与しない形で弁護士云々」と答えたそうです。娘は当てはまっていました。なぜ理解していたのに認めなかったのか?理由を知りたいです。

現在、娘の事案について第三者委員会がおこなわれていますが、どこからも正式には公表されていないですし、ホームページにも記載がありません。第三者委員会について、委員名・所属、設置規約くらい載せるべきではないですか?そして設置までに3年近くかかったことをきちんと謝罪していただきたい。

「市民に全力投球」のスローガンは嘘なのか。不祥事隠し移住促進に走る湖西市長

市長に対して

─ 阿部 前回、SNSで市長からブロックしますよと回答されたことを取り上げました。影山市長は2023年の目玉事業として「子育てにやさしいまちづくり」を取り上げるなどしていますが、いじめ防止対策推進法上、首長権限をよく理解していない発言を繰り返しています。市長について、言いたいことはありますか?

─ 被害側 私たちは湖西市民です。市長は常に「市民に全力投球」と言っていますが、なぜ私たちの話しは聞いてくれないのですか?

困っている人に寄り添ってこその行政ではないのですか?

市内にある各学校への挨拶運動。とても立派なことだと思います。

ただ、それを1回お休みして、我が家の話も少しは聞こう!という気持ちにはならないですか?

【職住近接】を目指して移住を勧めていくのなら、隠すのではなく、「こんな事がありました。でもこんなふうに解決して、ケアもしています。ですから安心して来てください」と言う方が移住者も安心ではないですか?まるで娘が存在していないような扱いを受けている気がしてならないのです。娘は湖西市民です。

市民の声をちゃんと聞いてください。良いことだけを発信するのではなく、マイナスなことも正直に発信して、それをどう解決したか。それが今の湖西市に必要なことではないかと思います。

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