被害保護者と顔合わせもなしに調査を終えた第三者委員会
■第三者委員会
─ 阿部 第三者委員会についてはいかがでしょう。すでに調査は終わっているとのことですが、報告書という結果についてはかなり時間が掛かっている印象があります。
─ 被害側 皆さんお忙しい中、委員を引き受けてくださりありがとうございます。
ただ、私たち夫婦は委員の皆様と顔合わせをまだしていません。
正確に言えば、私は聞き取りで1度4人の中の3人にはお会いしましたが、夫は誰にも会っていないし、聞き取りさえされていません。大丈夫でしょうか?
調査委員の皆様には、事あるごとににお手紙を送らせていただいていますが、学校が実施してくれなかった学年全体へのアンケート、公式LINEなどを開設し、生徒たちから情報提供を呼びかける、などお願いしましたが、叶わぬまま調査終了となりました。調査の期限も2回も延長しています。
私たちは、先生たち・子どもたちに聞きたいことが山ほどありました。いつも聞き取りが終わってからの報告だったのが残念です。
思い出すことも苦しい中、私たちは大量の証拠を提出しました。時間をかけた分、より丁寧な、再発防止のモデルになるようなきちんとした報告書が提出されることを、不安な気持ちで待っています。よろしくお願い致します。
阿部探偵が出会ってきたいじめの被害者に絶対的に共通していること
被害側から、なぜですか?という質問がいくつもあったと思う。読解力があれば、まさか、そんなことがあったのか?と起きたことを推測できるだろう。
が、それは推測ではなく、当時の録音や記録から全て確認できる紛れもない起きた事実なのだ。
冒頭、私は、もしも自分だったらと、リアルに感じられる各々の立場で想像してもらいたいと書いた。果たしてどう感じたであろうか?
もしよければ、感じたことを教えて欲しい。
今すぐ変わらない理想論や登場していない行政などの機能がどうなっていうかなどの意見は要らない、なぜなら、それは機能してないから。絵に描いた餅なのだ。
今必要なことは、どう感じ、どう思ったかだろう。
私は多くの被害者に出会ってきた。絶対的に共通することは、誰もが被害者になろうとは思っていないし、なるとは考えてもいなかったことだ。
湖西市や文科省は「行政フレンズ」のみから話を聞いていないか
静岡県湖西市重大事態いじめ事件については本編で予定としては最終となりますが、何か要請があれば動こうと思います。
いずれにせよ、はなから学校も市教委も隠蔽に走り、被害者側を置き去りにして、第三者委員会にも不足があろうところが見え隠れしています。これでいいはずがありません。
湖西市行政、文科省、4月から連携するらしいこども家庭庁さん、今、被害者さんたちの話を直接聞いている方は何人いて、それは何に反映されているか示せる方はいるのでしょうか?
話を聞きやすいごく少数の行政フレンズの話ばかり聞いて、より多くいる被害者の話を聞いていないなんてことはないでしょうか?どうか目を背けないでもらいたい。耳を塞がないでもらいたい。と思います。
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image by: 湖西市長 影山剛士 - Home | Facebook