統一教会の内部資料で判明。投票してはいけない800名の地方議員

 

国際勝共連合から今に至るまで、旧統一教会による国教化が着々と進められている

旧統一教会の目標は、日本人すべてを教団の思想で染めて、国教にすることです。その第一歩として、これまで政治の世界に多くの国民に知られないように深く食い込んできました。

25日に放送された「報道特集」(TBS)でも、親子で旧統一教会の関連団体にかかわってきた国会議員の存在や、まず地方議員として教団の後押しで当選させて、その後、国会議員を送り出していく思惑についても、内部資料から明らかにされています。

教団の信者として、何より優先させなければならないのは、神の摂理です。

神様の願う国にするためには、個人の事情はすべて投げ捨ててでも、国のため、世界のために尽くさなければなりません。神の摂理とは、この世の堕落した人間(サタンの人間)を救い、旧統一教会の教祖を中心に宗教、政治の統一をすることです。

教祖夫妻(真の父母)のためなら、信者らは命さえも投げ出すこともあります。すべては旧統一教会の教えを国教にして、地上に天国を作るためです。私自身も信者時代として、神様の摂理のため、旧統一教会が目指す世界を実現するために、布教活動など睡眠時間を削り、邁進しました。

現在の摂理機関は?

元信者時代、希望に映っていたのは「国際勝共連合」の存在でした。多くの自民党の議員が教団の教えに賛同して、文鮮明教祖を褒めたたえる言葉を発していたからです。死ぬ気で伝道をする原動力の一つになっていました。

「国際勝共連合」は、神の摂理を成し遂げるために必須な機関でした。初代会長は久保木修己氏でしたが、その後、梶栗正義氏の父である梶栗玄太郎氏も会長になっています。

統一教会の教えを広く知らしめて、政治、宗教などを教団の教えを中心に一つにしていくために「摂理機関」(教団の関連団体)が存在します。

「摂理機関統合本部組織図」の内部資料では、トップである「理事長」の横には「梶栗雅義本部長」の名前があり、その下には、事務局や戦略企画会議があります。その下には、「摂理機関」と「平和大使協議会中央会」(この中には、地域別平和大使協議会もあり)が位置しています。

摂理機関には、どのようなものがあるのでしょうか。

資料には「国際釣り友好連盟」「世界平和青年連合」「真の家庭運動推進協議会」「世界平和島嶼国家連合」「統一思想研究院」「世界平和女性連合」「平和統一聯合」「国際ハイウェイ財団」「天宙平和連合」「世界平和連合」「世界平和教授アカデミー」「世界平和女性連合」「ワールド・カープ・ジャパン」「世界日報」「一心病院」があります。

もちろんすべて信者たちによって組織されている団体です。以前に仙台教会の青年部にいたころ、私の上のアベル(教団の上司にあたる人)が「急に世界平和青年連合の責任者もやることになったよ」と、これ以上やることを増やさないでほしいというような困った口調で話してきたことを覚えています。この種の関連団体の人事に関する指示は、教団の上からきます。

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