やっぱり日本はガラパゴス。海外では全員が「超有名大学」を目指さないワケ

 

3.就職の問題

マレーシアの人を見ていると、職種や専攻を加味し、卒業後の出口戦略がとりやすい国を選ぶ傾向にあります。

特にアメリカを選ぶ学生が減ったのは、就職の大変さがよく知られているからです。米国の大学を優秀な成績で卒業した人でも、ビザ応募に苦労し、スポンサーが見つかっても、「抽選」だったりするようです。

もし、将来日本に戻るつもりなら、大学院まで行くのなら、アメリカもアリかも、と思います。

ではどうやって大学を選ぶのか

学生たちを見ていると、まずは自分が行きたい専攻を決めます。さらにその専攻のために、自分が今学んでいる学科で出願できるかが重要です。

そこから、やりたい仕事(ないしは行きたい大学院)、ビザの取りやすさ、学費、学部の世界ランキング、インターンシップのしやすさなどを総合的に判断しているようです。

すると、その後の就職でも、年数がたって大学院に進学する場合にもよいGPAで出願できるのです。

とまあ今までの常識で書いてみましたが、正直なところ、人工知能の発達により大学そのものにどこまで意味があるのかが、不透明な時代です。自分の頭で判断して決める時代がいよいよやってきたなと思います。

※ 本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年5月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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文筆家・編集者。金融機関を経て95年アスキー入社。雑誌「MacPower」を経て以降フリーに。「ASAhIパソコン」「アサヒカメラ」編集者として主にIT業界を取材。1990年代よりマレーシア人家族と交流したのときっかけにマレーシアに興味を持ち11年以上滞在。現地PR企業・ローカルメディアの編集長・教育事業のスタッフなど経てフリー。米国の大学院「University of the People」にて教育学(修士)を学んでいます。 著書に「東南アジア式『まあいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋)「子どもが教育を選ぶ時代へ」「日本人には『やめる練習』が足りていない」(集英社)「いいね!フェイスブック」(朝日新聞出版)ほか。早稲田大学法学部卒業。

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