3.就職の問題
マレーシアの人を見ていると、職種や専攻を加味し、卒業後の出口戦略がとりやすい国を選ぶ傾向にあります。
特にアメリカを選ぶ学生が減ったのは、就職の大変さがよく知られているからです。米国の大学を優秀な成績で卒業した人でも、ビザ応募に苦労し、スポンサーが見つかっても、「抽選」だったりするようです。
もし、将来日本に戻るつもりなら、大学院まで行くのなら、アメリカもアリかも、と思います。
ではどうやって大学を選ぶのか
学生たちを見ていると、まずは自分が行きたい専攻を決めます。さらにその専攻のために、自分が今学んでいる学科で出願できるかが重要です。
そこから、やりたい仕事(ないしは行きたい大学院)、ビザの取りやすさ、学費、学部の世界ランキング、インターンシップのしやすさなどを総合的に判断しているようです。
すると、その後の就職でも、年数がたって大学院に進学する場合にもよいGPAで出願できるのです。
とまあ今までの常識で書いてみましたが、正直なところ、人工知能の発達により大学そのものにどこまで意味があるのかが、不透明な時代です。自分の頭で判断して決める時代がいよいよやってきたなと思います。
※ 本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年5月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2