詰んだプーチン。ついに「核兵器使用」以外の報復手段が無くなった窮地の独裁者

 

ウクライナがついに定めた反転攻撃地点

バフムト方面

ウ軍はバフムト北西郊外や市内での反転攻勢を弱めている。ロ軍も守備に徹して、攻撃は少ないが、砲撃はある。

バフムト市内のワグナー軍が撤退を開始して、6月2日まで完全撤退するとした。ワグナー軍の交代要員として、ロ正規軍が入っているが、ワグナー軍の後方陣地への道路に、地雷をロ正規軍は仕掛けたようであり、プリゴジンは、このことを怒っている。

バフムト南西のウ軍第24と第3突撃旅団はクリシチウカやアンドリウカ方向に攻撃しているが、こちらの前進も、ロ軍陣地を1つ1つづつ潰していくので、時間がかかっている。

一方、市内ではロ軍とワグナー軍が、ほぼ全地域を占領した状態であり、ウ軍は、南の一角を残して撤退したが、この一角をロ軍は攻撃しない。

しかし、ウ軍の反撃がなくなったことで、この地域の戦闘は少なくなり、ロ軍の戦死者数も500名以下程度と今までと比べると、非常に少なくなっている。

ボハレダラ方面

ボハレダラ南東のポロドミウカにウ軍が攻撃をして、ロ軍が後退した。ウ軍はロ軍の弱い場所を見つけたようである。ウ軍はパブリフカに向けて前進するとみる。

ザポリージャ州のロ軍陣地は3重構成であり、ここを攻めても大きな損害が出ることは、ウ軍も分かっているので、どうするのかと見ていたが、ドネツク州のボハレダラ周辺は、ロ軍が攻撃を仕掛けてきていたことで、防備の面では薄いようである。

やっと、攻撃地点を発見した可能性がある。

その他方面

クピャンスク方面で、ロ軍はマシュティフカを占領後、南に攻撃していたが、失敗している。

スバトボ方面では、ノボセリフカに攻撃して、市内に入り、市街戦になっている。

クレミンア方面では、マキーイウカにロ軍は攻撃したが、失敗している。

リシシャンスク方面では、ビロホリフカの西側にロ軍は攻撃して、陣地を確保した。スペルネにロ軍は攻撃したが、失敗している。

アウディーイウカ方面で、バフムト方面にロ軍部隊を移動させたことで、攻撃ができなくなったようである。

マリンカに、ロ軍は市内中央通りを占領したが、それ以上の攻撃はウ軍の抵抗で失敗している。

ロ軍占領地である港湾都市ベルジャンシクでは、連日大規模な爆発が複数回、発生している。ロ軍の軍事基地や集積所などを、ストーム・シャドーで攻撃されている。2日はベルディアンスク港では、少なくとも8回の爆発音が鳴り響いた。

ロシア連邦クラスノダールの製油所にドローンUJ-22攻撃で爆発が起きて火災になっている。

ウクライナ南部マリウポリでも、ロ軍基地が連日、ストームシャドーで攻撃されている。

逆に、5月、ロ軍は、24回のミサイル攻撃とドローン攻撃をほぼ毎日、主にキエフにした。この1ヶ月の間に、ウ防空軍は130発以上の巡航ミサイル、7発のKinzhal防空ミサイル、10発以上のIskander弾道/巡航ミサイル、371機のShahed-136/131自爆ドローンを迎撃した。

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