マンション大崩壊時代の始まり……!
マンションの問題は、建物の老朽化だけではありません。
次のように日常のメンテナンスそのものに問題が生じているマンションも増えているからです。
- 給水管・排水管などの劣化で設備が機能しなくなった物件
- 役員のなり手がおらず管理組合が機能していない物件
- 管理費や修繕積立金の滞納者が増え、資金不足の物件
- 管理会社のボッタクリ保守管理で、所有者大損の物件
- 管理会社や管理組合理事長が修繕積立金を横領した物件
- 管理会社が保守管理から撤退・放置されるようになった物件
- 居住者が認知症で自分の部屋がわからず毎日迷走の物件
- ひきこもり住人がゴミを貯め込み、異臭を放っている物件
- 高齢住人が多く、孤独死が続発し、事故物件だらけの物件
- 居住者の貧困化がすすみスラム状態になっている物件
このような問題が山積しているのです。
このままでは、都市部に多く建つマンション群は、死屍累々の山といった状況を呈していきかねないでしょう。
幽霊マンション、スラム化マンションのオンパレードとなりかねないのです。
マンションの居住者は、管理組合の運営にほとんどの人が無関心です。
しかし、こういう状態が続くと、やがて、あちこちに問題が発生するでしょう。
あなたがローンで購入した「終の棲家」のつもりのマンションが崩壊の危機に瀕する可能性があるわけです。
こうした荒廃した状況になると、「資産価値」がないどころか、固定資産税などの負担だけがのしかかる「負動産」にもなりかねないのです。
バブル期に発売されたリゾートマンションの現状がすでにそうなっています。
1万円とか5万円とか、新築の時に2,000万円、3,000万円で購入したリゾートマンションが、今ではこんな信じられないほどの激安価格で売りに出されていますが、買う人もまたほとんどいないのが現状です。
ご自宅のマンションの行く末を考えて、人生設計をしておかないと、大いに後悔する老後になるかもしれないわけです。
それでは、今回はここまでといたします。
この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com