松の内も明けた8日、突如として松本人志の芸能活動一時休止を発表した吉本興業。同社HPの「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」によれば、文春サイドとの裁判に注力したいという松本本人が、「(芸能活動と)裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志」を示したとされ、「本人の意志を尊重することといたしました」と記されている。松本自身もその日にX(旧Twitter)を更新、「事実無根なので闘いまーす」とポストした。
【関連】松本人志の今後の活動に関するお知らせ(吉本興業)
翌9日正午、当の週刊文春が電子版で10日発売号の内容を先行公開。そこには、松本を頂点とする「SEX上納システム」の詳細が綴られていた。同誌の前号では、女衒(ぜげん)、すなわち松本に対して女性をアテンドする役割として「スピードワゴン」の小沢一敬が登場していたが、今号の記事には米国に進出した“獅子舞”芸人、そして元M-1王者の名前が上がっている。
パンクブーブー黒瀬&たむらけんじも女衒役を?
文春の記事によると、松本が後輩芸人へアテンドを依頼していたのは前回報じられた東京だけにとどまらず、福岡・大阪でも同様の「宴」が開かれていたといい、同誌はそれぞれの場に居合わせた3人の女性の証言を掲載。本人、もしくは同行者や友人が松本との性行為に「及ばされるまで」の流れが克明に描かれている。
そのうち福岡での女衒として暗躍していたのは、2009年のM-1王者でTHE MANZAI 2011も制した「パンクブーブー」でツッコミを担当する黒瀬純(48)。大阪では、たむらけんじ(50)と「クロスバー直撃」なるコンビの渡邊センス(39)の2人が務めていたことが明かされている。
福岡の高級ホテルで松本に引き合わされたという女性は、黒瀬により「後戻りできない雰囲気」を作られ松本と2人部屋に残され、「ちょっとエッチな気分になってきたんやけど……」と迫ってきた松本と30分ほどの行為に及んだという。その後、再び部屋に現れた黒瀬はポーチから5,000円を取り出し「タクシー代」と女性に渡してきたというから、年季の入った女衒ぶりといって差し支えないだろう。ちなみにたむら、黒瀬、渡邊の所属は吉本興業である。
これらの取材結果を受け、吉本興業に所属芸人たちの所業について尋ねたという文春サイド。その質問に法的措置を予告する短い回答を出した吉本興業は、それから4時間後に松本の「芸能活動一時中止」を発表したと週刊文春電子版は締めくくっている。
松本人志「SEX上納システム」3人の女性が新証言《恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも》
小沢一敬だけじゃない“女衒役” M—1王者、“接待役”米進出芸人https://t.co/Rq8HYAFNTG#週刊文春— 週刊文春 (@shukan_bunshun) January 9, 2024
松本の『ワイドナショー』出演宣言に疑問を呈する後輩芸人も
この突然の発表に、俄然注目が集まった松本の動きだが、この日午後7時28分、自身のXを更新しこんなポストを投稿。
事実無根なので闘いまーす。
それも含めワイドナショー出まーす。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) January 8, 2024
事実無根なので闘いまーす。
それも含めワイドナショー出まーす。
しかしネット上では、すでに昨年3月に降板した『ワイドナショー』(フジテレビ系)を釈明の場に使おうとするかのような宣言に、松本やフジテレビへの批判の声が殺到。「公共放送の私物化」という声までもが上がる事態となった。
これには後輩芸人で『ワイドナショー』のコメンテーターも務める田村淳も反応。同番組を釈明場所に選んだことに対して疑問を呈した上で、「コメントする場所を選べるのならサンジャポにした方が良いと思う」とポストしたが、この投稿には多くの賛同が集まっている。
松本さんの件
裁判で白黒はっきりさせることは納得できるんだけど…芸能活動休止とワイドナショーを選んでコメントすることは、うーん??なんか腑に落ちないんだよなぁ…コメントする場所を選べるのならサンジャポにした方が良いと思う— 田村淳 (@atsushiTSK) January 9, 2024
今回の文春砲「第二の矢」を読んだという、元テレビ関係者の50代男性はこう語る。
「文春さんが追加の記事を用意しないで大物を仕留めに行くわけがありませんので、これ以上にものすごいネタを用意していると思いますね。しかも彼ら、『訴訟』とか言われると異常にハッスルするところがあるので(笑)、これからもっとおもしろいことになると思いますよ」
突然の活動休止決定のウラには、やはり週刊文春の「第二の矢」が関係していたことはほぼ間違いないのではないか。これまで強気を貫いてきた松本や吉本興業が、ここまでの内容を明かされると知った8日夜になり急遽「裁判を理由に活動休止」という選択をしたのにも納得がいく。文春オンラインの記事によれば、東京で松本から性的被害を受けた女性は、裁判になれば証言台に立つ覚悟を決めているという。
《活動休止発表の松本人志》告発者A子さんは「裁判になったら証言台で説明します」 松本 〈とうとう出たね。。。〉に専門家は「まさにセカンドレイプ」 3人の女性が新証言・恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも行われていた!https://t.co/eV3S48Vj8p#文春オンライン
— 文春オンライン (@bunshun_online) January 9, 2024
このままでは、松本がアンバサダーを務める大阪・関西万博にも暗雲が立ち込めるに違いない。続報と裁判の行方を見守りたい。