「核施設はいつでも破壊できる」イラン本土報復攻撃でイスラエルが“宿敵”に送ったメッセージ

 

解説

イスラエルは、イランの核施設があるイスヌファンの通常軍事施設を限定的に攻撃したのです。

「その気になれば、核施設を直接に攻撃する事はいつでもできる」「カザ地区におけるヒズボラの活動をおとなしくさせろ」という警告です。

実際、イスラエルは1981年6月にイラクのタムーズに建設中だった原子力発電所を空爆破壊した事があります(バビロン作戦)。

イランに対するイスラエルの恫喝は十分に効果的に伝わったでしょう。

ここで日本も学ぶ点があります。

現実の国際社会においては、武力行使もコミュニケーションの一部であるという事です。

日本は我慢に我慢を重ねたうえで爆発する、という面があります。

太平洋戦争もそうでした。「我慢を重ねた交渉が決裂した→もはや戦争するしかない」という考え方です。

しかしながら、国際社会においては、コミュニケーション(交渉)、互いへの激しい非難、武力行使、戦争は連動しています。

それは達人のチェスの戦いのような要素があります。

戦っても、盤上はひっくり返さないという感じです。

歴史的に戦いに慣れているという事でしょう。

イスラエル、イランが繰り出す双方の手、口頭であれ武力であれ、そのような観点から見る必要があります。

【関連】専門家が最悪シナリオを憂慮する訳。ネタニヤフ首相が予定調和破り「核使用」決断も

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

初月無料で読む

 

(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年4月21日号より。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録下さい)

社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために

メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 では、在米14年の経験と起業家としての視線、そして大学教授という立場から、世界で起きているさまざまなニュースを多角的な視点で分析。そして各種マスコミによる「印象操作」に惑わされないためのポイントを解説しています。4月中であれば、4月配信分のメルマガ全てが「初月無料」でお読みいただけます。この機会にぜひご登録ください。

月額:¥330(税込)/月
発行日:毎週 日曜日(年末年始を除く)
形式:PC・携帯向け/テキスト・HTML形式

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Mohasseyn / Shutterstock.com

大澤 裕この著者の記事一覧

・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説 』

【著者】 大澤 裕 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 日曜日

print
いま読まれてます

  • 「核施設はいつでも破壊できる」イラン本土報復攻撃でイスラエルが“宿敵”に送ったメッセージ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け