とにかく、教師は素晴らしい仕事である。真面目に働き、学んで謙虚にしていれば、誰に対しても機嫌をとったり下手に出たりする必要がない。逆に、相手が子どもだけに勘違いしないことの方が気を付けるべき点である。(新社会人は技術も未熟で立場も低く、ミスが多く謝る機会が多いのは、どの業界でも当たり前である。ここを無闇に責める学校があるなら、その学校の在り方自体に問題がある。)
ネットニュースは、滅多にないような、際立ったマイナス情報ばかりが目立つ。「今日もあの学級でこんなに幸せなことがありました」というようなことは、一切伝えてくれない。「漢字テストで初めて100点がとれた」とか「〇〇ちゃんは、苦手だった給食が最近少し好きになってきた」なんてことは、絶対にニュースにならない。
学級で日々起きていることのほとんどは、いいことである。なぜならば、学校とは子どもが成長するための場だからである。学校に来て、来る時よりも良くなって帰るのだから、当然である。
もちろん、トラブルはある。子ども同士でケンカもするし、誰かが誰かに意地悪をして、嫌な思いをすることもある。それに対して話し合って謝るような出来事もある。しかしそれすらも「良くなる」ことの一形態である。
また、難しい保護者対応の経験すら、教師にとっては自らを磨き輝かせるための貴重な「石」である。(ただし、この研磨作業は痛いし大変であることも間違いない。)
確かに、どれも簡単ではない。しかし、社会に出て「簡単」でやり甲斐のある仕事など、本当にあるのだろうか。どれもその業界なりの難しさ、大変さがある。それを乗り越えること自体が、楽しさの本質ではないか。今子どもに大人気職業といわれるユーチューバーだって、その見た目ほどイージーな世界ではなさそうである。
結論。
教師の仕事は素晴らしい。もし素晴らしくない世界だというのなら、自ら変えていく気概をもって、共に歩んでいきたいと願う。
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