岸田退陣の瀬戸際に永田町を飛び交う「6.21衆院解散」説の真偽。“自民長老からの電話”は実話か与太話か?

 

岸田自民の断末魔、どうあがいても野党勢力の思う壺

憲法改正を期待する保守系識者の声もある。

政治資金規正法改正に野党の歩み寄りがみられないことを利用して大幅に今国会の会期を延長し、その間に衆院憲法審査会の議論を進めて、憲法改正の発議にまで持っていけば、その後の解散・総選挙で岸田政権が息を吹き返すというのだ。

ただしこれは、改憲論者の希望的観測にすぎない。

連立にしても、憲法改正にしても、協議する相手があることであって、そう都合よくコトが運ぶとは思えない。

岸田首相は、衆院解散の最後のタイミングとして6月を想定し、定額減税といった人気取りの施策を用意したものの、その効果もなく、退陣の瀬戸際に追い込まれている。

むろん、党内の反対を押し切って解散を打つ手は残されているが、野党勢力にとって、それは願ったり叶ったりだろう。自民党の選挙の顔が岸田首相であることこそ最上のシナリオなのだから。

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