■さいごに
日に日に私たちは「個人的なメディア」を失い続けています。系統立てられて役立つ情報源か、プラットフォームの一部として振る舞うメディアの二択に追いやられているのです。
だからこそ、アナログノートなどを使い、そこでランダムなものを受け止めていこうという機運も高まっているのでしょう。それもよい選択だとは思います。
しかし、インターネットでも個人のランダムさを受け止めてくれるものを捨て去る必要はないでしょう。
実際、2024年頃から少しずつ「個人サイト・静的サイトを取り戻そう」という声も聞こえるようになってきました。素晴らしいことだと思います。
今一度、この現代において私たちが個人としてインターネットに何を書くのか。それはなぜなのかを考え直してみたいところです。
(メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』2024年6月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をご登録ください)
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