石破退陣シナリオも浮上。衆院解散・総選挙の注目点
右寄りの立場から見ると、石破首相は“アンチ安倍”の左翼的政治家に映るらしく、党内の右派の間では早くも“倒閣”の話がちらついている。
10月27日に投開票されることになった衆院選で自公が過半数を割り、責任をとって石破首相が退陣するというシナリオさえ取りざたされているという。
むろん、野党にとって、リベラル色の強い石破政権は政策の面での攻めづらさがある。とくに立憲民主党の野田佳彦代表は、財務省寄りの政策など石破氏と共通している部分が多い。
野党は総選挙の論戦において、自民党の裏金や統一教会問題に焦点を絞り、それらの再調査に消極的な石破政権の姿勢を突いていくだろう。石破首相は党内の反発を恐れ、曖昧な態度をとり続けるに違いなく、そこは深刻な弱点となるはずだ。
世間に向けて理想論を語り続けてきた石破首相が、これといった政権基盤もない中、利害、政策の異なる様々な派閥やグループを現実的にまとめ、霞が関を動かしていくのは、きわめて難しい。
政権の綻びが表面化しないうちの衆院解散ということなのだろうが、前途多難であるのは間違いない。
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