急増する「投資詐欺」、現役探偵が詐欺師を追い詰めるときに「使う手」は何か?

 

僕がこういった案件でまずやるのは、対象人物に関する既存情報の整理と確認。具体的には、今住んでいる場所や実際に勤務している場所、普段の生活圏を把握することから始めます。

次に行動調査を行い、接触人物や家族構成などを調べていきます。

最終的に目指すのは──“第一債権者”として接触すること。

これは、現時点で投資詐欺に対して現実的に取りうる、数少ない手段だと僕は考えています。

このスキームをしっかりやっている探偵事務所は正直あまりないと思いますが、シンプルに、情報を集めて第一債権者になる。

この流れが、最も効果が高いと感じています。

特に家族構成まで分かると、交渉時にある種の“アキレス腱”を握るような形になります。交渉材料として使える場面も実際にあるのです。

ちなみに昨日、元警視庁の知能犯専門の刑事さん(25年のキャリア)とお話しする機会がありましたが、彼いわく、こういった投資詐欺は本当に摘発しづらいとのこと。

だからこそ、「予防」がすべてだと。騙された後では、できることはかなり限られてくるそうです。

なので、最後にひとつだけお伝えするとしたら──

「“人”に投資するのはやめた方がいい。」

これに尽きるかなと思います。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 探偵の視点 』

【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 急増する「投資詐欺」、現役探偵が詐欺師を追い詰めるときに「使う手」は何か?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け