国民民主・玉木雄一郎氏はなぜ「うさんくさい」のか?依存・集金・承認欲求、ポピュリズムですらない「推し活政治」の搾取構造

20250704tamaki_eye
 

国民民主党の玉木雄一郎は、“会いに行ける党首”をアピールしているらしい。 東京都議選で石丸伸二の新党がボロ負けしたのを受けて、「ネットだけでは勝てない」などと今さらのように言い出した玉木だが、「スマホ中毒」「SNS政党」と揶揄されていることがよほど気になっているのか、「リアルでの街頭演説や握手会、あるいはサイン会、こういったものを積極的にやっていきたい」等と語っているのだ。 選挙と推し活を混同する玉木雄一郎。 SNSやライブ配信ツールにおける承認欲求と搾取の構造とは?(メルマガ『小林よしのりライジング』寄稿者、作家・泉美木蘭氏/本文より)
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:泉美木蘭のトンデモ見聞録・第366回「“推し活”する党首と承認欲求の地獄」

泉美木蘭さんも寄稿する『小林よしのりライジング』

ご購読はこちら

※ワンクリックで簡単に登録できます↑
¥550/月(税込)毎月 第1・第2・第3・第4火曜日
月の途中でも全ての号が届きます

“推し活”する党首、玉木雄一郎と承認欲求の地獄

国民民主党の玉木雄一郎は、“会いに行ける党首”をアピールしているらしい。

東京都議選で石丸伸二の新党がボロ負けしたのを受けて、「ネットだけでは勝てない」などと今さらのように言い出した玉木だが、「スマホ中毒」「SNS政党」と揶揄されていることがよほど気になっているのか、囲み取材でこう語っている。

「リアルとネットをうまく組み合わせて、シナジー効果を出していく」

「リアルでの街頭演説や握手会、あるいはサイン会、こういったものを積極的にやっていきたい」

出典:Yahoo!ニュース(2025年6月29日)

握手会? サイン会?どこのアイドルの話だ。塗れば塗るほど薄くなる、軽薄の重ね塗りである。

玉木は、選挙を「推し活」と捉えているらしい。

本来、政治家というのは、国家観や政策、信念を語り、有権者を説得して支持を集めていく存在のはずだ。 ところが玉木は、そういう手間を省きたいのだろう。

アイドルやアニメキャラの熱狂的なファンのことを「信者」と呼ぶが、玉木は、支持者をその「信者」感覚で見ていて、「推してもらうため」に活動しているのだ。

そもそも、「リアルとネット」なんて区分けをすること自体、ネットにどっぷりはまっている人間特有の感覚がにじみ出ている。

町へ出て人々に会ってまわる選挙戦を「ドブ板選挙」と言うし、個人演説会や街頭演説会を開いて聴衆と握手するなんてことは誰でもやっている。 それをわざわざ「握手会」と称するのだから、見ているのは、やっぱりネット。オタク層への「こんなボクを推してね」というアピールである。

だいたい、演説(リアル)とネット広告・SNSの併用なんて、珍しくもない。 それを「シナジー」などと言いなおすあたり、中身のなさと、何も言ってなさのシナジー効果だけが突出している。

玉木は、過去に党公式のYouTube番組で、街頭演説に集まった支持者のことを「彼女がいなそうな人が多かった」「かわいい女性もいましたよ。きれいな女性も」などと言ってヘラヘラ笑っていたことがある。 そもそも支持者をナメているのだ。

6月24日に日本外国特派員協会で行われた記者会見では、女性からの支持が伸びていないことについて「(うちの政策は)女性には理解するのが非常に難しいのだと思います」と発言。

幹事長の榛葉賀津也も、過去の定例会見で同じ趣旨の質問に対して「(女性にとっては)すこし言うことが難しいのかもしれない」と発言している。

女性を蔑視し、男性の支持者のこともナメていて、調子よく自己アピールをして「いいね!」を集めればなんとかなると考えている──それが「国民民主党」である。(次ページに続く)

泉美木蘭さんも寄稿する『小林よしのりライジング』

ご購読はこちら

※ワンクリックで簡単に登録できます↑
¥550/月(税込)毎月 第1・第2・第3・第4火曜日
月の途中でも全ての号が届きます

print
いま読まれてます

  • 国民民主・玉木雄一郎氏はなぜ「うさんくさい」のか?依存・集金・承認欲求、ポピュリズムですらない「推し活政治」の搾取構造
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け