中島聡が考えた、人類の大半が「社会のお荷物」になるAI失業時代の社会保障。ベーシックインカムより幸福な制度をつくろう

 

人類の大半を「社会のお荷物」にしないために必要なこと

AIの進化により職を失った人たちを、単に月々の生活保障(UBI)で支えることは、彼らを「社会のお荷物」扱いすることと同じことであり、それで彼らが幸せになれるとも、社会が安定するとも、私には思えないのです。

それよりも、そんな人たちが「コミュニティの一員として働いて貢献する場所」を作る方が、彼らにとって幸せだし、中長期的に維持可能だと思うのです。

日本は、少子高齢化や求人と求職のミスマッチ、託児所不足、第一次産業の崩壊、食料自給率の低下、地方の生活インフラの崩壊などさまざまな問題を抱えています。

AIの台頭による失業者対策と同時に、それらの問題の解決をも目指す一つの手段として、「自給型コミュニティ」という新たな社会形態・ライフスタイルの導入を真剣に考えるべき時代が来ているように思えます。

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(本記事は『週刊 Life is beautiful』2025年7月8日号「AI時代の社会保証制度」を抜粋・再構成したものです。「米中の対立と、日本が得るべき漁夫の利」や「私の目に止まった記事(中島氏によるニュース解説)」、読者質問コーナー(今週は10名の質問に回答)などメルマガ全文はご購読のうえお楽しみください。初月無料です ※メルマガ全体 約1.5万字)

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