デジタル・ユーロとは何か? ECBが進める公的デジタル通貨の正体

 

欧州中央銀行は、CBDCをどのように実装するかを現在も検討中です。 ブロックチェーンを使う場合、特にパブリック型では次のような課題が指摘されています。

マイニングによる膨大な電力消費

トランザクション速度の遅さと高コスト

技術的に未成熟で、電力効率と安全性の両立が難しい

こうした理由から、通常のデータベースで実装すべきだと考える専門家は多く、私もその一人です。 ブロックチェーンは間違いなく革新的な発明ですが、その真価が最も発揮されているのは、中央銀行などの権威に依存しないビットコインのような非中央集権型通貨においてです。

一方で、国家が発行する法定通貨をデジタル化するのであれば、信頼性・効率・ガバナンスの観点から、CBDCを中央集権的に運用するほうが合理的だと私は考えます。

米国では、(トランプ氏を再び支える人々の影響もあり)ステーブルコインを国家として支援する方向に動いています。しかし、これは大きな誤りでしょう。通貨をデジタル化するなら、公的なCBDCを、通常のデータベース技術で実装するのが筋だと思います。

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image by: FilipArtLab / Shutterstock.com

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