欲しいのは「戦争を終結に導いた大統領」という肩書。トランプが世界中の紛争に“中立的な第三者”ではない立場で首を突っ込む理由

 

「アメリカが統治するほうが早くて確実」という論理

その疑問を今週、ホワイトハウスにいる専門家と議論したところ、返ってきた答えは「だってNATOの決定は全会一致で承認されなくてはならず、即応性が欠如しているため、より確実にグリーンランドの権益を守り抜くには、同じく迅速な決定ができない欧州に頼るのではなく、アメリカが統治するほうが早くて確実だから」というものでした。

では欧米と中ロはグリーンランドを巡って何を争っているのでしょうか?

1つはすでにお話ししたとおり、北極圏における支配力のバランスです。航路および地下・海底資源に対するアクセス権の争奪戦と、他地域への“安全かつスムーズな”アクセスの確保といった地政学的な観点がこれです。

随分前に英国外務省の外部機関であるThe Wilton Parkが主催する会議において、軍と気候変動をテーマにした議論が行われ(光栄なことにその議長をさせていただきました)、非常に熱のこもった議論が行われましたが、その際にデンマーク海軍のトップとアメリカの海軍の高官、そしてロシアや中国、カナダから参加していた海軍関係者が口をそろえて強調していたのが、北極圏航路の確保と整備の重要性と、海底資源へのアクセスの2点の重要性でした。今まさにそれが現実の争いの種になっていると言えます。

もう一つは【グリーンランドに埋蔵されているレアアースに対するコントロール】です――(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2026年1月16日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)

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