貨幣から信用へ。今起きている大転換
今起きていることは、「貨幣」を全て「信用」と読み替えると、今世の中で起こっていることが分かるわけですね。その人が信用できるかってことが測定できなかったものが、アマゾンのレビュースコアや、メルカリのやり取りの回数や、UberやDiDiのスコアのような形で、この人は信用できるよね。というのが数字でも出せたりするようになりました。
オンラインサロンの中だと、「あの人の発言をよく見るよね」とか「あの人にいいねが付いているよね」みたいな形で信用が測定できるようになりました。しかも、信用がネットによって遠くにつながることができるので、初めて会った人でもメルカリを通して自分の「ありがとう」を交換することができるようになりました。
そして、信用がスコアとして貯まっていきます。スコアが貯まると、中国だと信用スコアが950も貯まったから、海外に行くビザも簡単におりたり、海外に出国する時に専用レーンがあったりします。
そこまでいかなくても、マンションを借りる時に他の人だったら保証人を出さなきゃいけないところをスコアは700以上なら、そんなものを出さなくても「あなたは信頼できる人だから、優先的にうちの部屋を借りてください」みたいな形で、価値の蓄積による行動ができます。
信用ができるということで、信用している人には機会が増えて、機会が増えることによって、新しく信用を蓄積することができるという信用の循環が今起きているわけですね。
こういう世の中の構造を見た時に、残念ながらまだ価値の測定が数字のおばけとして信用を蓄積して測定していて、まだまだ時間がかかっていきます。
なので、どうしてもお金という測定や、偏差値という測定など、既存の物差しの力であり、数字のおばけというものの力を超えたものを僕たちは作っていかなきゃいけないんですね。これが今起きている社会の背景です。
実は僕は「決済のビジネス」をずっとやっていたんですね。実はドコモのi-modeの立ち上げの中で、i-modeって結果的に年間3000億円のコンテンツの流通を生み出したんです。携帯電話はすでに貨幣という情報が付いているし、みんな月額3000円、4000円と、口座から引き落とすというお金を引き渡せるものがありました。
だったら、コンテンツを4桁の暗証番号だけで、「さくっと買えるようにすればいいんじゃないか」というところの仕組みづくりみたいなのに、僕はずっと邁進をしていました。
その後、電子金券開発という、「人にギブをするということで楽しみを増やそう」というお中元をはじめとして、日本最大のギブの会社であるシャディさんと、一緒にジョイントベンチャーを作ったりしました。
また、楽天においては、まさにITとペイメントの執行役員をさせていただいたり、グーグルの中では、メインはモバイル事業開発でしたけど、グーグルペイを立ち上げる時に、i-modeで決済周りも立ち上げの経験があることで、日本ではこういうやり方をやったからグローバルとして「こういうことをやるべきですよ」みたいなことをずっとやっていました。
なので、こういった決済がコミュニケーションとの掛け算になってきた時に、貨幣経済から信用経済へ変わっていく転換点みたいなところが、ものすごく好きです。
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