高額横領は一人では成立しない?現役探偵が解き明かす「共犯構造」の実態

Handcuffs,On,100,Bills,On,Concrete,Floor,For,Crime
 

探偵という仕事に対して、多くの人は浮気調査や人探しをイメージするかもしれませんが、現場では、企業の不正や横領といった複雑な案件に向き合う機会も少なくありません。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、高額な横領事件調査の実態に迫ります。

横領の共犯者

探偵の仕事の中には、横領した人物を調査する案件があります。

単純に、横領した人物がどこへ逃げ、現在どこで生活しているのかを判明させる調査もありますが、最近はその先まで踏み込む案件が増えてきました。

100万円、200万円程度の横領であれば、個人で行われるケースも少なくありません。

しかし、何千万円、何億円という規模になってくると、一人で資金を動かすのは現実的ではない。

なので、多くの場合は社外の人物を巻き込み、複数人で横領を行っているケースがほとんどなんです。

そうなると、調査の目的は「本人を見つけること」では終わりません。

「誰と手を組んでいたのか?」

そこを明らかにしなければ、本当の全体像は見えてこない。

そういった場合の調査方法は、数日間にわたって対象者の行動を追い、誰と接触するのか、どこへ立ち寄るのか、を積み重ねていく調査になります。

ですが、このようなケースでは、共犯者と堂々と会うことはあまりありません。

ではどうするのか。

立ち寄り先や行動パターンを細かく記録し、それらを分析しながら少しずつ人物像を浮かび上がらせていきます。

これは、まさに皆さんがイメージする探偵の「推理」に近い仕事かもしれないですね!

バラバラだった点と点がつながり、「この人物だ」と確信に変わる瞬間は、他には無い高揚感があります。

多くの横領案件を見ていると、なんとなく見えてくることも。

大規模な横領を行う人物は、「誰でも仲間にする」わけではなく、大学時代の同期や、前職の同僚など、自分が信頼できる人間関係の中から協力者を選んでいるケースが非常に多い印象です。

大きなリスクを伴う犯罪だからこそ、「裏切られない相手」を選ぶのでしょう。

その傾向を把握しているので、推理していくときは、過去の人間関係や交友関係を丁寧に深掘りしていくことで、突破口が見つかっていくんです。

今年担当した案件でも、1億円を超える横領事件で、事件の核心につながる重要な情報を掴むことができました。

探偵という仕事は、浮気調査だけではなく、企業犯罪や不正の解明など、より高度な調査が求められる新しいフェーズでも活躍できる!

それを痛感している最近の横領事件です!

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 探偵の視点 』

【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 高額横領は一人では成立しない?現役探偵が解き明かす「共犯構造」の実態
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け