面接の達人が見た、転職で失敗する職務経歴書の共通点【PART3】

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もうすぐ新年度。今年から社会人という方もは、会社でこれからバリバリ働いてやる!と今は思っているかもしれません。でも、しばらくしたら転職したいと考えることもあるかもしれません……今からぜひとも覚えておきたい職務経歴書の書き方を、メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・さとうしょ~おんさんが書いています。

 

職務経歴書に必要なのはストーリー

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。より

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レジュメの書き方についてのシリーズ最終回です。今回は、

▼ 主観を表す形容詞が使われている

▼ 数字で説明が出来ていない

について解説をしましょう。レジュメに、「多くの」、「大きな」、「スゴく」、「頑張りました」のような抽象的な単語、主観的な表現の形容詞を使うのは止めた方が良いですよ。多いか少ないか、大きいか小さいかは受け手が決める話であって、話者であるあなたが言う話じゃ無いんです。本人はアピールするつもりで書いているんでしょうが、これは逆効果です。これは次の項目にも繋がるのですが、「多くの」と言わずに具体的にいくつと書けば良いんです。それが本当に多いのであれば、読んだ人は「スゴく多いなあ」と思いますから。

特に外資系では数字を使ってロジカルに物事を説明する事が当たり前になっていて、レジュメの段階でこれが出来ていない人は、多少実績があっても相手にされなかったりします。だってそんな人と仕事をするとコミュニケーションが面倒じゃないですか。

ですから、レジュメを一通り読むだけでその人の人となりが何となく見えてくるんです。

そこにお化粧を施して、よそ行きの顔を作る必要があるんです。

あばたはあるんだけど、ここにファンデーションを塗って見えにくくして、えくぼに見えるようにする、こういうテクニックは身に付けた方が良いと思うんですよね。

最後にもう少しレベルの高いテクニックについて解説をしてみましょう。

レジュメをあなたの成長を表現する物語にするのです。

例えば新卒で入社して10年、15年経って転職をしようと思った。そんな人のレジュメには、最初の頃は新卒のペーペーで何も出来ませんから、手を動かすローレベルの仕事が書かれているはずです。

ところがそこで経験を積んで、もう少しステップアップした仕事をやらせてもらえるようになった。これは業務の難易度が上がったとか、枠が広がったという形で表現されますよね。そこで何が、どのレベルで出来るようになったのか、それを公的に証明する資格はどうなのか、という情報が盛り込まれていると、読んでいる方は

● あ~この人は着実に成長しているねえ

って分かるんです。

特に20代での転職というのは、実績やスキルと同じくらいポテンシャルというか伸びしろを重視するものです。そんなポテンシャルは、レジュメを読んだら分かるんです。というか、これが分かるように書かなきゃダメなのです。形容詞を使って説明しなくても、経歴が自動的に物語ってくれる、そういうストーリーを意識して書くのです。

特にちょっと背伸びをした求人についてはそれが無いと採用どころか面接にも辿り着けません。

背伸びというのは、今の自分の実力や経歴では採用されにくいポジションや、転身に近いキャリアチェンジのケースです。こういうポジションはこれからの頑張りや努力やキャッチアップの速度を見積もってもらい、それを採用する人に買ってもらわなきゃならないんです。

であれば、過去の経歴でそのようなキャッチアップをした事がある、成し遂げた事があるのだという実績がそこに表現されていなければ相手にされませんよね。いくら口で、頑張ります、私には出来ますって言ってもダメなんですよ。そもそもそのポジションについて経験も実績もある人が応募してくるかも知れないんですから。

つまり、そのポジションについて経験者が応募してこないという僥倖が必要で、それをクリアしたあとに自分のポテンシャルを買ってもらうというハードルがあるわけですね。そういうポジションへの転職を狙っているのに、レジュメに気を配らない人が見込みゼロになるのも当たり前ですよね。

長らく色々な人のレジュメを見てきましたが、ほとんどの人はそういう意識を持たずにテキトーに書いているんです。だから逆にそこを意識して書いている人がいると目立つんですよ。(そんなレジュメに騙されて採用してしまったという失敗例もたくさんあるんですけどね・・・)

今ひとつ面談到達率が低いなあという人はこういう観点でレジュメを見直してみましょう。

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サラリーマンで年収1000万円を目指せ。より
著者/さとうしょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。

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