映画やマンガに描かれる未来の店は店員がロボットであることが多いですが、「現実の未来」はロボットさえいない無人店舗ばかりになるかもしれないようです。今回の無料メルマガ『MBA流 大人の学ぶ技術』では著者の若林計志さんが、すでに一部コンビニで始まっているセルフレジなどの「自動化」を取り上げつつ、少子高齢化が進む日本では近い将来、人間の店員がいない店が増えていく可能性が高いとの見方を示しています。
無人化コンビニに見るビジネスの進む道
最近、近所のスーパーやオリジン弁当がセルフレジになりました。またオフィスの近くにある銀だこは、あらかた焼きあがると鉄板が振動してたこ焼きが自動でくるくる回ります。だから店員さんには高度な技術が不要です(実際店員さんのほとんどは学生バイトか外国人の方です)。
ビジネスをスケール(拡大)させるには、オペレーションの標準化(マニュアル化)が必須です。そして「ホスピタリティ」(おもてなし)を売りにしていないビジネスは、この標準化の道を加速しながら無限に突き進んでいきます。
● コラム:ホスピタリティは組織を動かす3つの力のうちの一つです。
昔自分でたい焼き屋を経営したことがあったのですが、たい焼き屋 vs たこ焼き屋のビジネスモデルを比較すると、たい焼き屋の優位性は、調理が簡単で、バイトスタッフの育成が簡単なことがありました(たこ焼きをくるくる回して焼くのは、それなりに技術がいるのです)。
ベテランの技が要求されるはずの「外カリ中トロ」を作るテクニックを始め、あらゆる作業の標準化(マニュアル化)に成功したからこそ、築地銀だこ(運営会社はホットランド)はテキ屋稼業から抜け出て、上場を可能にしました。