「やる気はある。真面目に取り組みたい。中途半端なものは出したくない」そう考える人ほど、「完璧を目指す姿勢」そのものがブレーキになっている場合があります。今回は、自身のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で、真面目で優秀な人ほど陥りやすい思考の落とし穴と、ビジネスの現場で成果を出すための現実的な視点について掘り下げています。
やる気はあるのに動けない。完璧を求めるほどハマる「見えない罠」
「神は細部に宿る」
これは、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの言葉として広く伝わっています。
作品の完成度を高めるために、細部にまでこだわり抜く。
妥協なく積み上げられた仕事には、人の想像を超える美しさが生まれる。まるでそこに神が宿っているかのような完成度になる。そんな意味が込められています。
私たちが普段ふれている建築物や芸術作品、オーダーメイドの製品には、確かにその精神が必要不可欠です。
少しの誤りが致命的になったり、信用・評価に直結する世界では、「完璧」は価値そのものです。
もしあなたが同じ建築業やクリエイティブの分野にいるなら、きっとこの言葉に大きくうなずくはずです。
「雑に作ったものはすぐに噂される。信用を失えば次の仕事は来ない」
そういう世界では、完璧を追求する姿勢がプロフェッショナリズムです。
しかし、現実の仕事のすべてに、同じレベルの「完璧」が必要か?と考えると、答えは少し変わります。
たとえば社内資料。
たとえば提出前の企画書。
たとえばメールや段取り・依頼の文章。
これらに共通することは何か?
それは、「完璧よりスピードの方が価値になる場面が多い」ということ。
仕事に対して真面目で責任感が強い人ほど、完璧を求めてしまう傾向があります。
そして皮肉なことに、「優秀な人」ほど、その罠にハマるのです。
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