誰しも怠けてしまうときはあると思いますが、そのことを悔やんで精神的ダメージを受けてしまう人もいるかもしれません。無料メルマガ「仕組みと掛け算でビジネスを成功に導く【平成進化論】」の著者である鮒谷周史さんは、そのときに少し認識を変えるだけで、すぐに立ち直ることができると説明しています。
怠けの認識を書き換えることが必要
怠けてしまったとき、だらけてしまったとき、「怠けてしまったまま、そのまま、ずるずる、いってしまう」のか、「怠けてしまったからこそ、立て直そうとする」のか、この精神の差には大きなものがあります。
人間、一日の間にも、大小の(やる気の)波が来るものです。
こうして一日、何回もだらけそうになるわけですが、「そのままにしてしまう」という選択を取ってしまう人もあれば、「沈んだときに、立て直しのチャンスを掴んで、すぐに復帰、復旧する」人もあるのです。
やる気の波が沈む都度、「10分間無駄にしてしまった…」「また30分やってしまった…」「またもや1時間しでかしてしまった…」。
そして、「今さらがんばっても、失ってしまった時間は取り返せないし、気分が盛り上がってくるまで、そのまま流さてしまおう」という言葉を脳内で回す人もあるでしょう。
反対に、「人間はロボットではないのだから、そういうことも(頻繁に)起こりうるもの」と認識し、だからこそ、その都度、ネジを巻きなおし、再び戦線に戻るのか、一回一回で、そんなに大きな差はつかなくともこの積み重なりが「途方もない差」を生むのです。
さはさりながら、以上に記したことは、「言うは易く、行うは難き」こと。
これを実践するためにも、「怠け」についての認識を書き換える必要があるのです。
すなわち、「私は完璧に思っている通りのことを実践できる(=自らを買いかぶってた姿)」を前提として生きていると、一旦崩れると、とことんまで落ちてしまいます。
だからこそ、大袈裟な物言いになるかもしれませんが、あらかじめ、「そういうものが人間である」という、ある種の「諦念を含めた人間観」を持ち、100点満点を目指すのではなく、「いかにして巡航速度を、高い水準で(例えば、70点、80点をメドとして)維持し続けられるか」に腐心することこそ大切、ということ。
前者(すなわち、自分は完璧である理想像を持って生きる)よりも、後者(すぐに手を抜いてしまうのが自分)の認識を持っていたほうが、精神衛生も良いし、結果として行動の総量も増えるように思われます。
今日も人生とビジネスを楽しみましょう!
【今日のピークパフォーマンス方程式】
- 「怠け」に対する認識の差が、復旧力の差となって現れる。
- 自分は思ったとおりに行動できる、と思っている人は一旦、崩れると脆いものであり、反対に、自分(人間)はそもそも怠け者、と思っていたら、怠けるのが常態なので、少し怠けてしまっても、大きな精神的ダメージを受けることもなく、「さあ、もう一度、ネジを巻き直そう」という気持ちにもなるものだ。
- 少々、大袈裟な物言いをするならば、人間観の差が、「怠けてしまったときの復旧力の差」となって現れる。
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