中秋の名月を見る前に知りたい「月がずっと追いかけてくる訳」

tane20170921
 

今年の中秋の名月は10月4日ですが、車などで移動中、「なぜ月は追いかけてくるように見えるのだろう」との疑問を持ったこと、ないでしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、その答えを科学的な観点から子供でもわかるよう解説しています。

追いかけて~追いかけて~

子供達に「月」について教えていた時のことです。

「先生、なんで月は追いかけてくるの?

お父さんの運転する車に乗っている時に気付いたそうです。

ずっと同じ方向に見えてて家に着いても見えた! なんでなん、先生?」

いい質問ですね。一言で言えば「月がめちゃくちゃ遠くにあるから」です。地球と月の距離は、おおよそ38万km。例えば時速50kmの車で30分走ったとします。移動距離は25km。38万kmの距離から見たら、移動したうちに入りません。

と言われてもピンときませんね。1万分の1に縮小しましょう。

38km先を想像します。東京駅から横浜駅までで30km。まだ足りない。東京駅から千葉駅これで37km。これにしましょう。

東京駅から千葉駅を眺めます。2.5m移動してまた千葉駅を眺めます。全く違う方向に見えるでしょうか? まあ気づきません。その差はほとんどわかりません。大阪駅から京都駅が43kmとほぼマラソンの距離で、少し離れ過ぎていますが、似たような感じです。

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