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樹木1000本伐採…神宮外苑再開発「反対署名」8万6000筆を集めたロッシェル・カップさんとは何者か?小池都知事に伝えたい想いとは?作家・鈴木傾城がインタビュー

樹木1,000本近くを伐採する計画のある東京・明治神宮外苑地区の再開発事業に反対運動が起きている。中心となっているのは、東京都民でアメリカ人実業家のロッシェル・カップさん。反対の署名運動を立ち上げて、8万6,000名以上(現在)の賛同者を集め、反対運動の急先鋒に立った。このロッシェル・カップさんとはいったいどんな人なのだろうか?なぜ署名運動を始めたのか?作家・鈴木傾城がロッシェル・カップさんにロング・インタビューを試みた。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)

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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。

「樹木1,000本を伐採」明治神宮外苑の再開発に驚いた東京都民

都心のオアシス、歴史ある景観、市民の憩いの場所、東京屈指の風致地区……。今、この明治神宮外苑の再開発において、その手続きの不透明さや景観破壊の計画が市民無視で始まって反対運動が起きている。

明治神宮外苑の再開発については、2021年の末に行政による「あまり告知されなかった住民説明会」と「たった2週間の縦覧」で、ほとんどの国民が知らないまま2022年2月9日に東京都市計画審議会で賛成多数で採決され、翌月3月10日には小池百合子都知事が承認して再開発計画の実行が決まったという経緯がある。

計画の全貌を知って驚いたのは東京都民だった。

「緑豊かな街にする」と言いながら樹齢100年はある樹木が1,000本近く伐採され、親しまれている神宮球場も建て替えという名の破壊がなされる。イチョウ並木は残されてもギリギリまで新球場が寄せて建てられて環境も悪化する。知らない間にこのような計画が承認されたわけで、都民はまさに寝耳に水であった。

明治神宮外苑の環境を愛する人たちはすぐに反対運動に動いたのだが、ここにひとりのアメリカ人実業家ロッシェル・カップさんも含まれていた。彼女は景観を壊す明治神宮外苑の再開発反対の署名運動を立ち上げて、8万6,000名以上(現在)の賛同者を集め、反対運動の急先鋒に立った。

マスコミもロッシェル・カップさんが明治神宮外苑の景観を守るために積極的に活動していることを報じ、写真週刊誌『FLASH』では『小池都知事にアメリカ人実業家が宣戦布告…「神宮外苑再開発」樹木の大量伐採を止めろ!』という見出しでロッシェル・カップさんを報じて大きな話題となった。

アメリカ人実業家が動いているというので、ネット界隈では「ロッシェル・カップとは何者なのか?」「裏にはCIAがいるのか、いやロシアの工作員なのか?」と陰謀論まで湧き上がって噂がひとり歩きをしている状態にもなっている。

実際、ロッシェル・カップさんとはどんな人なのだろうか……。作家・鈴木傾城がロッシェル・カップさんにロング・インタビューを試みた。

反対運動の先鋒はアメリカ人実業家?ロッシェル・カップさんとは何者か

――明治神宮外苑の再開発なんですが、『FLASH』っていう雑誌で「あの小池都知事にアメリカ人事業家が戦戦布告」という記事が出て、もう国民がみんなびっくりしてしまいました。びっくりした内容は3つぐらいあると思うんですね。

1つは「明治神宮が再開発される」というのを、みんな知らなかった。もう1つは「あれ、署名活動でやってるのは、アメリカ人だったの?」ということです。これは、かなり意外だった。そしてもう1つは、カップさんが再開発反対で動いておられるというのは顔写真まで出て派手に報道されたわけですが、「そのカップさんって誰で、どういう経歴の人で、どうして関わっているの?」というものです。

そうね、はい。(笑) なんか、ある人はロシアの工作じゃないかとかネットに書いていました。他にもCIAの工作員だとか。そうではありません。それはないので安心してください!(笑)

写真:山本和幸

――それで今日の質問なんですけども、カップさんは、どういうキャリアで、どういう経緯で日本にいるのか、そのあたりを最初にお聞かせ頂ければと思います。

ロッシェル・カップって誰なのか、みんな疑問を持ってるかもしれないけど、実は日本との関わりは非常に長いです。最初は日本に関して関心を持ったのは高校時代でした。なぜ日本に関心を持ったのかっていうと、私の趣味(ホビー)は美術だったからなんです。絵を描いたり、版画を作ったり、そんな中で複数のきっかけで日本と触れることができました。

私は9歳の頃から育ちはシカゴですが、シカゴには大きな美術館があって日本の浮世絵なども集められています。よく日本でも浮世絵の展覧会がありますが、その絵はシカゴから借りていることが多いです。北斎の津波の絵とか、シカゴの美術館にあるんですよ。私はその美術館によく行っていて、それが日本との関わりのひとつです。

そして私は芸術家のアトリエでレッスンを受けていたのですが、そのスペースに日本人の芸術家もいて作品を作っておられました。彼女のご主人はシカゴの会社で働いていたんです。彼女の作品は非常に良かったし、世間話をするととても親切で面白い人でした。

あと私の高校時代の友人の間には、数人の日系アメリカ人の女性がいました。そして彼女たちの家を訪問すると、ご両親は日本人で、日本のいろんなものを置いてあって、面白かったんです。

そして、私の友達グループと一緒に1年間、日本からの交換留学生が毎日一緒に昼ご飯食べてました。そして毎日彼女が何か日本のものを持ってきたんです。日本の普通のものでもアメリカのものと全然違うでしょう。例えば、彼女が読んでた小さな本……。小さいし、字が上から下に流れていて、あぁこれは面白いと思って。

それだけじゃありません。私が育ったところは植物園もそばにあって、そこで定期的に生け花の展覧会を開催していました。生け花は、特にその当時アメリカにはそういったようなものは全然なくて、これはもう普通のアメリカのフラワーアレンジと全然違う感じで、本当に美しくて何かすごく感動しました。

このように日本に触れる機会がシカゴでたくさんあって、日本にすごく興味を持ちました。「あぁ、日本のものって面白い、日本のものってかっこいい、美しい」と思ったんですね。

そして大学に入ったら、何かビジネス関連の仕事をしたいと思っていたんですが、ちょうどその頃は日本の会社がどんどんアメリカに進出したりしていたんです。ある雑誌記事では「これから日本との関わりが多くなるが、日本語ができるアメリカ人が非常に少ないので、日本語できたらキャリアのチャンスがあるだろう」と書かれていました。

それで、もし日本語を勉強すればちょうど一石二鳥になると思ったんですね。

Next: トラブル続出?日本で働いて見えてきた日本社会の課題



そして、大学で日本語勉強し始めたんですが、素晴らしい先生に恵まれて、大学の日本語授業はすっごく楽しんでました。

実は、高校の時にはフランス語を勉強して大失敗してます。私は本当にフランス語ができなくて、大嫌いだったんです。それで母に日本語を勉強したいと言ったら「えっ、フランス語できなかったのに、日本語なんて無理でしょう」と言われたんですけど、日本語の方が好きでした。

――「ロッシェル」というのはフランス語の単語で、同じ地名の港町がフランスにあると思うのですが、カップさんはフランスとは関係ないのですか?

祖先はフランス人じゃないんですけれども、私が生まれた時代のアメリカでは「1番かっこいい国はフランス」っていうのがあって、両親がフランスに憧れを感じたんです。だから、フランスっぽい名前をつけたんですね。そういうわけで、高校に入るとスペイン語かフランス語かの選択があって、両親が必ずフランス語を選択するようにと言ったんですけど、ちょっと私には合わなかった……。(笑)

――フランス語と日本語を比べると、日本語の方が難しいと思いますが?

難しいですけど、面白い!面白いからやりがいがあります。日本語は英語と全然発想が違うので、日本語を話すことによって、なんか新しい世界に入ってる感じで、知的好奇心の面からすれば、すごく興味深かったんですね。

最初の来日は、大学時代でした。あるインターンシップ・プログラムの関係で京都の伏見信用金庫で研修生でした。あの金庫の制服も着てて、すごくいい経験でした。ひと夏くらいでした。一応インターンだったけど、もうほとんどの任務は金庫の人と交流したりとか、ちょっと飾り物だったんですけど。(笑)

それが終わって、いったんアメリカに戻って大学の4年生が終わって、そのあと2年間シカゴの経営コンサルタント会社で働きました。それはとても良い経験で、あの特にコンサルティングが好きってこと分かったんですけれども、しかしその当時、日本はバブルだし、日本でいろいろなことが起きていました。

それなら、せっかく日本語を勉強しましたので、もっと日本に関する知識を深めたいと思って、その会社を2年間で辞めて日本に来て、安田信託銀行の本社で就職しました。今はもうない企業ですが、その当時は繁栄していた企業でした。

そして私がはじめて、銀行が海外の投資家などを対象にいろんな情報を英語で発信する、国際広報の担当者になりました。非常にドメスティックだった企業が急にグローバル化しようとしてたところでした。

そこで働くことによって、日本の企業のグローバル化に伴ういろんな課題について興味を持つようになりました。そして日本の企業の中で働いてる外国人の課題、そしてそういった外国人と関わる日本人の課題について興味を持つようになりました。

2年間そこで働いていましたが、MBAを取るためにアメリカに戻って、日本の企業のグローバル化のテーマに関して、MBAを勉強しながらいろいろ調査したり、そういった調査に基づいて学問的な論文の出版して、日本語でも英語でも本を書くことになりました。

写真:山本和幸

――カップさんの『反省しないアメリカ人をあつかう方法34』を読みました。それは過去の本の改訂したものですね?

はい。実はその本は3代目なんです。最初に出したのは1998年頃で新書版で出ました。これは日本人、在米駐在員などがアメリカで読んでいる雑誌に記事を書いていたんですけど、そういった記事を集めて出版化されて、そのあとは2004年くらいに増補改訂版が出て、そしてまた2015年に加筆したり磨いたりして3代目の本が出ました。よくアメリカに駐在している日本人と私がお会いする時は「サインしてください、僕のバイブルです」と言ってくださる方が多いです。(笑)

MBAを取ってから、また別のコンサルタント会社で働いて、そこで働きながら、夜や週末に独立の準備をして、その後ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティングを創業しました。シカゴで独立して、最初の顧客はアメリカの中西部にある自動車部品と自動車の工場です。あのホンダとかトヨタとか、その会社の関連企業が最初のコンサルティングでした。

――そこでは、日本人とアメリカ人が一緒に働いてて、しょっちゅうトラブルが起きていたということですか?

そうですね。だから、それをどうやって解決するか、そしてどうやって予防するか。お互いの理解を高めるならば、日本の企業で働いてるアメリカ人が日本の文化をもっと理解する必要があると思いますし、逆にアメリカに働きに来る日本人の駐在員はもっとアメリカの文化を理解する必要がありますので、両方に対して解決を提供するっていうような感じですね。

Next: 「なぜこんなに大きな開発なのに議論もしない?」再開発に反対したワケ



なぜ神宮外苑再開発「反対」の署名運動を始めた?

――シカゴでやってきて、そこから今度また日本に来られたという感じですか?

そうですね。かなり長い間アメリカにいながら日本に出張が多い仕事の仕方をしていたのですが、2005年と2006年はフルタイムに日本に住んでいました。それからまたアメリカに戻って、日本に出張する生活をしていました。この頃は1年の3分の1は日本にいました。あまりにも日本にいる時間が増えていて、もう日本にいた方がいいと思うようになりましたので、2019年からは、またフルタイムで日本に住んでます。これが3回目のフルタイムです。

――なるほど、そういう経緯だったのですね。では、ここから明治神宮外苑の再開発の話になってくるんですけど、そもそもカップさんが明治神宮外苑の再開発反対に関わっていく理由というのは何だったのですか?

まず背景として、ずっとこの明治神宮外苑の雰囲気が好きなことがあります。ここを散歩して、イチョウ並木のカフェで食べたりとか、すごくここの雰囲気が好きなので、東京にいる時にはここへ来たりしています。昼間も綺麗だし、夜もカフェのライトがあったりとか、このあたりとかすごく綺麗ですよ。

写真:山本和幸

――個人的に思い入れがあったのですね。それで、この思い入れがあった場所が再開発するというのは新聞か何かで知ったのでしょうか?

そうですね。2月に都市計画審議会が再開発の計画を承認した際に、それが新聞に出て、それを読んで驚きました。多くの方も驚いたと思いますが、なぜこんな大きな開発なのに全然議論もしないで進めて、なんで1,000本の樹木を伐採しなければいけないのか……。「これはひどいじゃないか」と思いました。

――普通の人は驚いても「ああ、もうしょうがないな」とか「これは自分の仕事じゃないから、もういいや」とか、そうなるんですけど、カップさんは自ら動いて署名活動を始めましたね。

そうですね。実はこれは私の2番目の署名活動です。去年も署名を立ち上げました。それが代々木公園での過剰な剪定(せんてい)とパブリックビューイングの問題でした。もちろん、代々木公園もすごく好きです。私はTwitterをよくやっているのですが、代々木公園の近くに住んでおられる方のツイートがあって、樹木の枝を8メートル下の枝を全部切っちゃうという計画があると知りました。なぜ切るかというと、五輪のパブリックビューイングのライブサイトを作るためだったんです。でも、パンデミックの真ん中で何千人もの人が集まる計画を立てて、しかも枝を大量に剪定するということの論理性が理解できなくて……。臨時的なイベントのために、木の枝をたくさん切るのは、あまりにもおかしいと思いました。それで署名を立ち上げたらどうかと思ったんですね。

ちょうどそのとき、宇都宮健児がオリンピック反対の署名を立ち上げて注目されておりましたので、署名というのは日本では効果ある方法だと思いました。そして私はすごくたくさんじゃないけど、ある程度のTwitterのフォローもいますので、私が立ち上げたら拡散の効果は少しあるかなと思ってやってみました。

最初はあまり多くの人は関心を持たないだろうと思ったんですよ。でも、ちょうどその時はオリンピックに対する反発も強くなっていたので、あっと言う間に署名が集まったんですね。特に反響が大きかったのは、早い段階でABEMAのニューステレビに出たことです。それで一週間の間はほとんど仕事ができなくて、毎日のようにテレビに出たりとか、記者に答えたりしていました。

そういうこともあって、東京都は当初の計画よりも少なく切るように計画を変更したそうです。署名はある程度の成功だったと思います。そして結局、小池都知事がパブリックビューイングを実施しないで、それをワクチン接種の会場にして使うと切り替えたので、この件はこれで成果を得たと思って終わりにしました。

――なるほど。それがあって、今回の明治神宮外苑の再開発反対も署名で戦えるなと思ったわけですね。

はい。枝を切るだけでみんながそんなに反発したのであれば、1,000本の樹木を伐採するなら、もっと大きな反発になるだろうと思いました。再開発のニュースを見て、「これはいけない……」と思って私のツイッターフォロワーに対して「神宮外苑の再開発の件はおかしいと思う。また署名を立ち上げようと思っているけど、みんなどう思う?」と聞いたら「どうぞ、どうぞ、ぜひ、ぜひ、やってください」の声があって「じゃ、やっちゃいましょう」と思ったんですよ。

Next: 反対署名8万6,000人超えも、始まったプロジェクトは止まらない…



反対署名8万6,000人超えも、政府の反応は「薄かった」

――それで、署名が8万6,000人を超えたということですね。署名の成果がこれだけあって注目されて、しかもカップさんが都知事と対決するみたいなポーズでも報道されて、もっと目立つようになってきたわけですが、行政の反応はどうでしたか?

反応は薄いですね。行政に対して要望書も出したけど、要望書っていうのは答える義務がないですね。私の知っている日本人は陳情も出しましたけど、その陳情は不採択でした。それも正直言うとおかしいと思いました。実は、その陳情は「歴史的な環境を持ってる神宮外苑を大切にして緑を保存しましょう」みたいな、かなりマイルドな感じにしたんですが、それでも不採択だったのです。

――じゃ反対運動はしてるけども、行政からのレスポンスっていうのは鈍いということなのですね?

東京都のサイトにはプロジェクトに関するQ&Aがあって、それを見ると、私の署名に上げているポイントに答えようとしている感じですけど、答えとしては弱い感じですね。例えば、署名の中では「個人が使えるスポーツ施設、バッティングドーム、軟式球場、テニスコートなどがなくなるのは問題です」と言っているのですが、個人が使える施設がなくなるのは否定できないので、答えになっていないふわふわした言葉で逃げようとしています。なくなるから答えられないわけです。Q&Aは、答えになってない、そういうような感じのものしかないですね。

日本では一度このようなプロジェクトが発動すると、止めるのは難しいことをよく言われます。しかし、先日の東京新聞の世論調査では再開発の計画には7割も反対しているんですね。計画を強行するのは、小池知事にとって何のメリットがあるのでしょうか。いくら考えても理解できないですね。彼女がこのプランの発案者じゃないですけれども、でも今は誰かが止められるのであれば、彼女しかないのです。

写真:山本和幸

小池都知事なら止められるはず

――都知事の権限で、この再計画を止められるはずだと。

最近の展開としては、三井不動産などの事業者に対して「市民の共感と参画を図ることにもっと力を入れてください」みたいなことを小池都知事は言っているわけです。でも、その指示はあまりにも非現実的と言いますか不可能だと思います。今、進められている再開発計画など誰が共感するでしょうか。それがまず無理でしょう。そして、本当に市民の参画が欲しいのであれば、白紙撤回して1から考えてみんなの市民の意見を取り入れながら行うしかないですね。今のできあがった計画では、市民の参画を得ることはもう不可能です。だから彼女の言っていることはとてもきれいに聞こえるけど、全然意味がないですね。

でも、いつも非常に残念だと思うのは、日本のジャーナリストのほとんどは、小池知事のきれいな言葉に対して、突っ込んだ質問をほとんどしないことです。毎回、彼女がワーワー言って、ジャーナリストはそれを黙って聞いて書くだけ。今回の件で唯一、しつこく質問したのは東京新聞の記者で「どんな参画を考えてますか」と突っ込んだ質問をしたのですが、彼女はすごく苛立った反応だったのですね。聞かれたくない、みたいな反応だったのです。彼がそうやって質問してくださったのはすごくありがたかったんですが、日本の他のジャーナリストにもそうしてほしいですね。

――カップさんには、そういう小池都知事の反応がとても不誠実に見えるということですね?

ちょっと外から見ると、彼女にとってこのプロジェクトを強行するメリットは何なのか本当に想像しにくいです。市民の7割が反対して、市民が愛している風景と施設がなくなったりして、もう明らかにある限られた業者だけが、お金を儲ける目的だけでみんなが愛してる神宮を壊す。それを承認することに、彼女にとって何のメリットがあるのか。

三井不動産からもらっている献金はそれほど膨大なものですか。森喜朗さんはまだそれほど権力があるんでしょうか。私はよく分からないけど。小池百合子都知事は「神宮外苑を壊した都知事」として知られたいでしょうか? 彼女は馬鹿な人だとは思わないので、私にとってこれが本当に謎です。

だからセンセーショナルな報道があった時に私が言ったのは、「私は小池知事に対して戦争してるわけではなくて、実は彼女を手伝ってあげたいと思っています」ということです。彼女の方からは戦争のように見えるかもしれないけど、私が彼女にすごく苛立っているように思っているかもしれないけど、そのつもりじゃないです。

彼女の良心に訴えたいのです。「この方がいいコースだよ」とか、「この方が最善ですよ」とか方向を示したいのですね。私は一応、仕事として経営コンサルティングが非常に長いでしょう。そして最近は企業の取締役もやってます。私の仕事ではリーダーシップの席にいる人に対して、提案をしたりアドバイスをすることです。それが私の本業ですね。なので、ちょっと小池都知事にアドバイスしたいわけですよ。彼女が私のアドバイスを聞きたいかどうかは分からないけど、一応アドバイスする人としては実績を持っていると思っています。

Next: 日本人がすぐ言う「老朽化」に異議アリ? “根回し”文化への警鐘も



日本は「良くて古いものを保存する」ことが不十分

――カップさんは日本語の「老朽化」という言葉についても考えていることがあるとか。

はい。古くて良いモノを残すというのは、アメリカではみんな熱心で、古い建物を改装しようしようとか、リストレーション(復元)しようとか、そうやって残す努力をしますね。古い建物は味があるし、街の雰囲気も作るんですね。でも、日本の場合はすぐに「老朽化」というレッテルを貼りたがるんです。ぜんぜん老朽化していないものに対してもそうなんです。

先日、国立劇場が老朽化したので建て替えるニュースも見ました。でも、ちょうど去年の秋に私は友達と一緒に国立劇場で文楽を見に行きましたけど、ぜんぜん老朽化していないんです! 施設はとても快適で、きれいで「あぁ、これは本当に良い劇場だ」と思っていたんです。だから建て替えると聞いて、「なんで?ぜんぜん老朽化していなのに!」と思いました。

日本では「老朽化」を古いものを壊す言い訳にしているところもあるのじゃないでしょうか……。

国立劇場だったら、作られた当時、コンペで建築家の作品が選ばれて「日本の現代建築の中で非常に良いもの」の中のリストに入っています。それを簡単に壊して、代わりに建築するものは、同じような建築的なバリュー(価値)はないはずですね。

同じく神宮球場を壊して代わりにする球場は、他の球場とまったく同じものになるので、面白味はないんですね。日本ではそういった「良くて古いものを保存する」ことが不十分ですね。それがとても不思議に思ってて……。

――なるほど、老朽化という言葉を言い訳に、壊す必要がないものを壊してしまう姿があるということですか……。

今回の再開発に関しても、なぜすべて建て替える必要があるのか、なぜリノベーションしようとしないのか、本当に疑問だらけですね。今回の再開発には明治神宮そのものが再開発に参加していますが、神社らしくありませんし、それが非常に残念に思います。

私は東京の日本橋・人形町の近くに住んでいます。あそこはとても雰囲気がいいでしょう。なぜ雰囲気が良いかというと、昔からの街が残っているし、昔からのビルもあるからです。昨日も、人形町の裏道で、日本人のビジネスパーソンと訪日の外国人が見学していて、古い建物の中に和食屋さんが入っていたりするので写真を撮っていたりしていたんですね。

そういう古いものがあるから面白いという一面があります。だから、そういったものの重要性が忘れられていて、短期的にお金儲けのために壊したり、また建て直したりということがあって、とても残念な傾向だと思います。私は古い建築が残っている雰囲気が好きで日本橋に住むことを決めましたが。

写真:山本和幸

市民は置き去りの「根回し」で開発が始まるともう止まらない

――日本は一度、開発が始まるともう止まらないんですよね。始まる前に「根回し」をしますので、それが決まったら全員が走り出してしまうんです。

そうですね。私の本業のセミナーでは日本の会社で働いている外国人に対しては、「根回し」について教えます。日本の会社の中では「根回し」が必要ですね。

しかし、今回の神宮外苑の再開発は、ステークホルダー(関係者)のすべてを対象に行うべきだったのですが、「市民」だけが対象にならなかったんですね。大企業とか政府関係者の間だけの「根回し」で、それは根回しのあるべき姿じゃないんです。本当はそこに市民が入っていなければならなかったんです。市民を省いて自分たちだけでやりたいようにやる、それは非常に汚いやり方だと思います。民主主義的じゃないです。

――やっぱりおカネが絡んで大人の事情があるんでしょうね。

そうね。でも、何とかしたいと思います。まだ、何とかする方法がまだあるはずだと思います。そう思いたい。私は明治神宮外苑のこの環境を残すために頑張ります。ギブアップしません。

――私も明治神宮外苑には10代の頃から想い出がたくさんあります。都民はみんな、明治神宮外苑に想い出があると思うんです。カップさんの活動には、これからも注視していきたいと思います。カップさん、今日はありがとうございました。

ありがとうございました。

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  • イケダハヤトが「1年で元本が900倍」と大絶賛した翌日、資産価値ゼロに突入(6/20)
  • コロナ禍の後は米中対立が本格化する。どちらに付くのか腹をくくって投資せよ(6/13)
  • あなたは、意味なく資格なんか取っても何の役にも立たないことを早く知るべき(6/6)

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2021年5月配信分
  • 20年間せっせと定期定額積立投資できるなら、バクチしなくても資産は増える(5/30)
  • 「これ」の対応に失敗すると、日本は先進国から脱落し個人は社会的弱者になる(5/23)
  • 3250万円で自分の分身1個が買えるという事実は資本主義の基礎知識である(5/16)
  • 投資は資産を増やすのが目的なのだが、金に飢えた瞬間に成功は遠のいていく(5/9)
  • 結局、3つの僕《しもべ》に命令して資産を増やしている人が勝ち組になっていく(5/2)

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2021年4月配信分
  • M1チップを見よ! Appleはユーザーだけでなく長期投資家にも注目に値する企業(4/25)
  • ハイリスク・ハイリータン。そこに長くいればいるほどハイリスクの毒が回る(4/18)
  • 銀行に100万円定期預金して金利は20円。それでも国民の半分は何とも思っていない(4/11)
  • 誰もが軽視するが大事なこと。「感情のコントロールは利益を生む」という事実(4/4)

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2021年3月配信分
  • 中国なんかどうでもいい。新興国も気にしなくてもいい。アメリカに賭けよ(3/28)
  • 自分に賭けるよりもビッグブラザーに賭ける方が勝てるなら、私は自分に賭けない(3/21)
  • 一生懸命に働いたら報われるという認識は嘘八百だ。それを信じると人生が詰む(3/14)
  • ちっぽけな起業家から、大企業に働いてもらう側に立場をスルリと入れ替える(3/7)

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2021年2月配信分
  • 株式崩壊は、浜矩子みたいな人間が警告しようがしまいが何らかの形で必ず来る(2/28)
  • 株式市場が過去最高の高値圏にまで上昇している。「そろそろか」と思う局面(2/21)
  • 株式を保有している人は、こんな時期に「資産が増えた」など大声で言わない(2/14)
  • 時代は変わっても自分の性格は変わらない。ここを間違えたら一生苦しむ(2/7)

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2021年1月配信分
  • 生き方を変えるなら今しかない。2020年代は「個」で待遇も賃金も変わっていく(1/31)
  • バイデン政権で最も注視すべきなのは国防長官ロイド・オースティンである理由(1/24)
  • 阪神・淡路大震災の教訓。100%来る「次の巨大地震」で投資家がすべきこと(1/17)
  • プラットフォームを掌握する巨大メガテックが自国の大統領をも粉砕する時代(1/10)
  • 働くことは生き甲斐につながるが、必ずしも豊かさにつながるわけではない(1/3)

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2020年12月配信分
  • 2021年は前半は慎重に動いて、後半からどんどん追い込んでいくのが良い理由(12/27)
  • 「弱者の不幸は蜜の味」。災厄はなぜ強者にとってはおいしい局面になるのか(12/20)
  • 今年の冬を経済的に乗り切れない人がどうなるのか、よく見つめておくべきだ(12/13)
  • 「金に興味がない」から、労力を使わないで金を増やす方法を採用している(12/6)

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2020年11月配信分
  • 私たちも、竹中平蔵のように甘い汁を吸わなければ生きていけない世の中なのだ(11/29)
  • 現代社会は「資本主義」ではないということを認識すれば容易に生き残れる(11/22)
  • バイデン政権が甘ければ、中国企業がグローバル化を乗っ取ることもあり得る(11/15)
  • トランプ大統領は終わって、バイデン大統領の時代になる。相場もまた変わる(11/8)
  • 大混乱の中、いよいよ11月がやってきた。今こそ社会の動きに瞠目し決断せよ(11/1)

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2020年10月配信分
  • 起業家にならなくても、孫正義や三木谷浩史や柳井正を利用する生き方もある(10/25)
  • 稼ぐために悪人にならなくてもいい。合法的に金が転がり込んでくる場所がある(10/18)
  • 狂った猿の作り方。徹底的に人間を依存症に追い込むのがパチンコという世界(10/11)
  • もう一度よく考えてみよう。コロナで世の中はまったく違ったものになるのか?(10/4)

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2020年9月配信分
  • 国民に都合の良い政策など実現しない。悪い政策の方が実現する。それが現実(9/27)
  • 起業しないで起業家と同じようなスリルと大きな利益を手に入れる方法がある(9/20)
  • 波乱の相場。これから3ヶ月、何が起こるのか誰にも分からない中で生き残る(9/13)
  • ポートフォリオが自分のリスク許容度に見合っているか点検するのは悪くない(9/9)
  • 「自分はどこまでリスクが取れるか?」で何も持たない人間の運命が変わる(9/6)

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2020年8月配信分
  • 安倍政権を「賞味期限切れ」にしてしまった要因と、アメリカ大統領選挙の行方(8/30)
  • ジョー・バイデンが大統領になる前提で、投資家はすでに新たな動きを起こしている(8/23)
  • コロナによって、超巨大ハイテク企業はより独占的・支配的・持続的になった(8/16)
  • MMT(現代貨幣理論)やベーシックインカムが声高になれば、ここに投資しろ!(8/9)
  • コロナ時代には、政府がばらまく金を投資で自分に引っ張り込むことが重要に(8/2)

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2020年7月配信分
  • 難しい時代は何もしない。バクチ銘柄を扱わない長期投資家は高みの見物でいい(7/26)
  • ジャック・マーも保有株を売り、バフェットも買わず、ゴールドは上がる時代(7/19)
  • 「コロナだろうが何だろうが、しっかり会社を経営しろ」と叫んだら起こる地獄(7/12)
  • コロナによる世界的な混乱で一筋縄ではいかない状況。正解はまだ分からない(7/5)

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2020年6月配信分
  • うまく生きたければ、早く仕事もライフスタイルも投資も非接触系に転換しろ(6/28)
  • 今後、社会・企業・ライフスタイルを「これ」で区分けすべきだと気づいた(6/21)
  • 2020年がバラ色の年であるとは思っていないのに米国株に投資をする3つの理由(6/14)
  • どこの国でも「株式を保有していた人間」が先に助かり、恩恵も大きかった(6/7)

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2020年5月配信分
  • コロナ禍が、また違う「禍(わざわい)」を招き寄せるという現象に注目せよ(5/31)
  • アメリカでは失業者「2500万人」を超える状況になっているのに株価は戻した(5/24)
  • 40年で約3倍の結果として違ってくるというのに、誰も何もしないのが現実の姿(5/17)
  • コロナウイルスによる大恐慌なみの経済ショックで誰がどのように得するのか?(5/10)
  • 今は「生き残る」ことをテーマにしてライフスタイルや投資を組み立てておく(5/3)

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2020年4月配信分
  • 別に世の中を読まないが、それでいて時代が必要とする重要企業も逃さない方法(4/26)
  • 「自分の人生の中で最も最悪な年になる」と自覚してコロナショックを生き残れ(4/19)
  • 歴史的な暴落波乱相場で容易に生き残る方法(2)危機が去れば焼け太りする(4/12)
  • 今の相場環境は嫌いではない。低迷が長引くほど保有株を大量に増やせるから(4/5)

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2020年3月配信分
  • 歴史的な暴落波乱相場で容易に生き残る方法(1)頭を使わないで平均点を取れ(3/29)
  • コロナショックはいずれは落ち着いて、どんな形にしろ日常は必ず戻ってくる(3/22)
  • 私のやっている投資がコロナショックでの相場大激変でも何の問題もない理由(3/15)
  • ついにやってきた株式市場の暴落と乱高下。この社会情勢で私はどう動くか?(3/8)
  • 新型コロナウイルスで市場が変わった(2)12%の暴落をどのように考えるか?(3/1)

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2020年2月配信分
  • 新型コロナウイルスで市場が変わった(1)日本はもしかしたら見捨てられる?(2/23)
  • 「中国を潰してやる」というのは、アメリカの一貫した方策であることを認識せよ(2/16)
  • 新型コロナウイルスが浮き彫りにしたのは、中国に投資すべきではないということ(2/9)
  • 中国の新型肺炎で、1月24日に「オーメン」を嗅ぎ取って動いていた人たち(2)(2/2)

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2020年1月配信分
  • 中国の新型肺炎で、1月24日に「オーメン」を嗅ぎ取って動いていた人たち(1)(1/26)
  • 国民年金だけでは65歳以後は乗り切れないということを早く自覚して行動すべきだ(1/19)
  • 私がやりたいのは「株式市場での火事場泥棒」。社会が混乱している時に盗む(1/12)
  • イランの反米司令官が爆殺されて肉片となったので米国株式を増やすことに決めた(1/5)
  • 【新年特別号】令和すなわち地獄。終わりの始まりを迎えた日本で経済的にサヴァイヴする方法(1/1)

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2019年12月配信分
  • 私が「2020年代が自分の人生で最もキツい年代になる」と覚悟している理由とは?(12/29)
  • 「捨て石」の概念を見直せ。これが前もって成功に辿り着く確率を上げる方法(12/22)
  • 読者のみなさまへ、バックナンバーのご案内(12/17)
  • 2019年の総括と、2020年のこと。相場の動きは読まない。何か起きたら対応する(12/15)
  • 社会が重要な岐路にあるとき、次の方向性を知るためには何を見ればいいのか?(12/12)
  • 日本人は全員で消費税を引き上げた政治家・官僚・財界の馬鹿どもに復讐せよ(12/8)
  • 【まぐまぐ】年賀状キャンペーン期間延長のお知らせ(12/1)
  • 株式の割高・割安を見る3つの指標と、これから起きそうな予兆についての考察(12/1)

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2019年11月配信分
  • 社会は大きな「ゆがみ」を生み出すのだが、それを見つけて埋めるとカネが入る(11/24)
  • 「楽して手っ取り早くカネを増やしたい。思惑が外れたらサヨウナラ」の気持ち(11/17)
  • 鈴木傾城が今の投資について思っていること(2)世界を買うか、米国を買うか?(11/10)
  • 鈴木傾城が今の投資について思っていること(1)相場は上がっているが……(11/3)

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2019年10月配信分
  • 次のリーマンショック級の経済ショックが起きたら、ソフトバンクは死ぬ(10/27)
  • 人生も壮大な賭け。投資から人生まで「賭け方」で知っておくべき4つのタイプ(10/20)
  • 投資の前に貯金や収入を何とかしなければならないのであれば、どうすべきか?(10/13)
  • 「一生現役」は、政府が日本国民を死ぬまで働かせるためのキーワードである(10/6)

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2019年9月配信分
  • 圧倒的な弱者であっても、絶滅するどころかしたたかに生き残っている事実(9/29)
  • 資本主義では資本が生み出す不労所得を手に入れることが最も大きな「旨み」だ(9/22)
  • 今までの資本主義は「株式保有」が生き残るための武器だったが次はなにか?(9/15)
  • 重い借金を抱えて地獄を見て生きている人は、借金のない人が幸せに見える(9/8)
  • 消費税10%を乗り切れ。ダメージを受ける人は、その分をサイドジョブで吸収せよ(9/1)

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2019年8月配信分
  • 下らないマウントが横行するネットの世界で自分のスタイルを守るには?(8/25)
  • 最先端のバイオ・ゲノム企業に投資するのが難しい理由と乗り越える方法(8/18)
  • 中国発の株式市場への巨大な悪影響は、いつか必ず私たちに襲いかかってくる(8/11)
  • 8月1日に巨大損失を被ったのであれば、それは健全な投資をしていない証拠(8/4)

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2019年7月配信分
  • アメリカに投資していないのであれば、本当の意味の恩恵を受けていない(7/28)
  • カネのあるところから無理やり自分にトリクルダウンさせる仕組みがある?(7/21)
  • アメリカの株式市場が史上最高値更新。しかし、有頂天になる局面なのか?(7/14)
  • アーリーリタイアは「夢のまた夢」なのか「何とかできる」ものなのか?(7/7)

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2019年6月配信分
  • 定期定額積立投資しながら暴落待ち。私が次の暴落に投資したいのはこれだ(6/30)
  • 率直に言うと、日本の株式市場に長期投資するというのは人生最悪の選択(6/23)
  • 米中新冷戦は長引くが、これによってアメリカに賭ける戦略は終わるのか?(6/16)
  • 第一線を離れてからも要領良く資産を増や続けるビル・ゲイツを観察せよ(6/9)
  • 起業して10年後に生き残れるのは6%。起業に人生を賭けない生き方も悪くない(6/2)

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2022年7月16日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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