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もはや「大卒」に価値は無い。高学歴の失業者があふれる社会でどう勝負すべきか?=鈴木傾城

少子高齢化の中で、私立の大学は学生集めに苦慮している。私立大学では定員割れが常態化している。試験を受けて名前を書き、入学金さえ払えば99%の人が合格するような大学さえもある。ここまで来ると、もはや「大学卒」という学歴は100円ショップの安物と同じ価値しかない。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)

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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。

名前を書いて入学金さえ払えば99%の人が合格

少子高齢化の中で、私立の大学は学生集めに苦慮している。私立大学では定員割れが常態化し、2016年の日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、44.5%の私立大学が定員割れとなっている。毎年、定員割れは悪化している。

そのため試験を受けて名前を書いて入学金さえ払えば99%の人が合格するような大学さえも現れている。名前だけ書けてもついていけないので中退する。そのため中退率が約6割になっている大学すらもある。

それだけではない。学生の約6割が中国人の大学もある。要するに、金さえ払ってくれれば日本人でなくても何でもいい、というわけである。

留学生を受け入れれば国から助成金も出るというので、むしろ日本人学生よりも留学生を入れて金儲けしている大学もある。

こうした大学があることは企業もよく把握している。そのため、いくらそこの大学を卒業したところで就職に何の役にも立たない。役に立つどころか、反対に切り捨てられるのがオチだ。

ここまで来ると、もはや「大学卒」という学歴は100円ショップの安物と同じだ。それは「どこにでもある価値のないもの」と化す。価値ある大学として残るのは、結局は旧帝大やMARCHに含まれる大学だろう。

そこらのどうでもいい大学を卒業したからと言って将来が約束されるわけではなくなったのだ。これからは高学歴だろうが何だろうが、きちんとした仕事を得るというのは、難しい時代になっていく。

折しも今、日本では多文化共生という美名の下で「留学生・技能実習生・単純労働者・インバウンド」という隠れ移民政策が進められている。誰でもできる仕事で人を雇うなら、低賃金・悪条件でも文句を言わない外国人を雇う。

名前を書いたら合格する大学を卒業した日本人学生は、この低賃金・悪条件で働く外国人と同列になるということである。

Next: 世界各国で、高学歴の失業者で溢れている

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