小川:ボクなんか今回すでにベストテンをすっぱり2Dだけにしましたし、実は今年(2016年)3月公開までの作品ですでに傑作がいくつかありますが、1つを除いていずれも2Dでしたね。しかも、いずれも脚本重視。その中でもクエンティン・タランティーノの「ヘイトフル・エイト」がこだわりの70mmフィルムの2Dで、しかも物凄い脚本なんだよね。
KANTO:なんで、実写にこだわったエンタメ映画って、脚本にこだわった映画にならないでしょうね。両方頑張れるのは無理なのかな? いや、そんなことは無い。それを成功させたのが、「マッドマックス」ですよ!
原口:そうなんですよね、「マッドマックス」って4Dでもやった映画ですからね。そういう意味でも「マッドマックス」って画期的だったかも。それと、連載企画のクロスレビュートークで扱った作品って意外と得票に結びつかなかったけど、コーナー史上初の満点だった「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」はもっと上位でもよかったような…他にも「プリデスティネーション」「海にかかる霧」もほぼ満点の高評価だったけど、その3本がみんな11点で並んでいるという奇遇。
小川:クロスレビュートークの作品はいつも作品のチョイスで頭を悩ませますが、悩んだ分だけ今年はレベルが高かった。やっぱり、どの作品とは言わないけど、参加者全員が2つ星や3つ星の作品ってトークがどよ~んとしちゃうんだよね。勢いがないというか。だから、慎重にチョイス……いやね、「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」と「プリデスティネーション」、「ブライド・ウエポン」はいずれもなんとなく「これにしない?」みたいに選んで当たった回だったんですよ。「海にかかる霧」はボクのゴリ押しでしたけどね。
原口:今後も、面白い映画をチョイスしていきたいです!
小川:意外にランクインしなかった作品では個人的には「ピクセル」をランクインさせなかったからベストテンに入んなかった気がしてならない。
原口:そうですよ! 当時お互い褒めてたじゃない。おれは1位にしましたよ! ボンクラ度も高くて内容的に「ピクセル」はベストテン入りしてもおかしくない傑作だと思っていたんですが、他ランクインさせてたのが、僕と同じゲーム業界に関わっていたとみさわ昭仁さんだけ。ゲームの世界に思い入れがないとピンと来ない作品だったのかなー。
小川:あの映画は3秒で傑作であると分かったけど、まあ、個人的にランクインさせなかった作品っていうのは、今この場で「2015年のベストテンは何?」って訊かれて瞬発的に答えられなかった作品は消した、という感じですね。その方法で5つ星をつけていても個人的ランクインしなかった作品がいっぱいあるな~。
KANTO:「ピクセル」も「テッド2」も観るタイミングを失いました。昨年は、本当に分母が少なくて、自己嫌悪に陥りますね。
小川:あとね、みんなリーアム・ニーソンの「ラン・オールナイト」を観てないんだよね~。みんなヨーロッパ・コープは飽きたのかな?
KANTO:てゆーか、正直彼も同じジャンルで出過ぎていて食傷気味なんですよ。
小川:まあ、それを言っちゃえばね……。
原口:リーアム・ニーソンって年初の「96時間/レクイエム」が微妙な評価だったから、そこでちょっと見限った人も多かったのかも。僕も見逃してました。
小川:惜しいね。それはそれで「ラン・オールナイト」は観て欲しかった。それでもボクだって個人的に2015年は見逃した映画が多い年だった。なので、今年は反省の意を込めてレビューをバリバリ書いてます!
皆さま、2016年こそ、金本阪神じゃないけど「超変革」のじょ~い小川を……じゃなかった、いつも通りですが「映画野郎」を今年もよろしく!
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