レスポンシブの次はアダプティブ? 新・3大「Webデザイントレンド」

Rawpixel/Shutterstock
 

さて「モバイルファースト」とは、小さい画面でも見えやすいように、メニュー等も絞り込んで、シンプルにすれば良いのか?……と言えばそれだけではありません。

モバイル(スマホ)がPCやタブレットに比べて、明らかに優れている点を強く意識しないとなりません。まあここから先は「デザイン」というより、「コンテンツ設計」という領域に踏み込んでいくように思いますが。

モバイル(スマホ)が優れている点は下記のようなポイントです。

【モバイル(スマホ)の機能性】
コンパス
ジャイロスコープ
マイク/スピーカー
カメラ
外部デバイスとの接続(Bluetooth)
光検知
NFC

スマートフォンにはこれらの機能が元々備わっているわけです。

これらの機能とアプリを使いこなすことで、地図上でナビが使えたり、会社の行き帰りにゲームができたり、家電と接続してスマホから作動させたり、あるいは他デバイスのデータ管理もできたりします。

これらの機能によってモバイル(スマホ)は、ユーザーに新たな利便性を提供できるようになりました。PCやタブレットにはないデバイスを超えた可能性が存在するのは明らかですよね。

少しまとめさせてもらうと、

「モバイルファースト」というコンセプトが推奨しているのは、こういったモバイル独自の限りない可能性を、限られたスクリーンサイズや通信パフォーマンスしかないモバイル(スマホ)というデバイスで最大限使いこなせるように、デザイナーやコンセプターが作り上げていかなければならない。

という事かなと思います。
そこまで考えた上で今一度、ルーク氏の言葉を読んでみましょう。

モバイルファーストの実践とは、モバイルインターネットの爆発的な成長にただ備えるだけではない。ユーザーが本当に必要とすることにフォーカスすることで、これまでできなかった方法でのイノベーションが可能になる。

かなり簡潔にまとめてあるので、すっと読み飛ばしてしまいそうですが、実は相当に深い意味が込められていることが伝わって来ませんか。

スマホのユーザが爆発的に増えたからスマホデザインを重視してスマホのデザインから作りはじめようよ!、、、でないと流行から遅れるね。でもスマホがなくなったら、「ウォッチファースト」?とか名前変わったコンセプトが出るのかな。

とかそういう話ではないことを、確認がてらに覚えておいてもらえたらと思います。(まあそんな軽い概念であれば、ここまで世界中に広がりはしないわけですが)

>>次ページ 改めて知っておきたい「レスポンシブWebデザイン 」

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