東京がTOKYOに変わる短編映画5選 〜ショートショート映画祭〜

2015.06.14
by まぐまぐ編集部
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行ってみましたショートショート映画祭 ~TOKYOプログラム~

こんにちは!まぐまぐイチの映画マニアを自任するイッシーです。会社のすぐ側で映画祭が開催されるなら行くしかない! ということで、今回、ショートショートのTOKYOプログラムに行ってきました!

東京ローカル、日本文化を発信する5つの作品を集めた今回のプログラム。

日本人の監督だけでなく、海外の監督2名が参加しているのも注目です。外の人たちの目からほんとうは東京はどう映っているのでしょうか? 自分の知らない”TOKYO”が見つかるかもしれません。興味しんしん!

結婚の挨拶に来られた父親の心境は? 『しゃぶしゃぶスピリット』

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娘の彼氏が結婚のあいさつをするために食事を囲むところから話はスタート。大事な娘を嫁に出す父親の心境を描いています。

父親がいちいち食事のマナーを厳しくチェックしているところなど、結婚のご挨拶にいく男性のいい教本になりそうな映画でした。女性なら、自分の彼が挨拶に来るときに教えてあげるといいかも!? 最後のエンドロールに出演者として、野菜の名前やお肉の名前だったりが流れてくる細かい演出が笑えます。

 

TOKYOの魅力を発見できる? 『トランジット・ビジュアルズ』

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東京で絵の勉強をしている女の子、フィリイン人のジェニーが主人公。ある日ジェニーはアメリカから仕事でやってきたカメラマンのマイケルと出会います。ふたりは一緒に都内をめぐりながら、東京の魅力を発見していきます。

日本の食文化や四季折々の美しい風景を、海外の人の目線で教えてくれたところがステキでした。さつばつとした東京の暮らしの中にも日本の美的センス、人と人のあったかさだったり。東京ってやっぱり世界に誇れる都市だなーとつくづく実感できた作品。

 

東京にある島を舞台にした『サッカーストーリー』

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島だけど住所は東京の神津島。そこで都内からやってきた子どもたちとサッカー試合をする。試合のメンバーに選ばれなかったカズは、相手チームのひとりが欠場になったときに審判からメンバーが足りないから、参加しない? 自分をアピールするチャンスだよ!と背中を押してくれたことから最後はステキな結果に。
 
日本人てこういうところ、あるよねーっていうところを子ども達をとおして表現してくれた作品。びっくりなのが、この作品の監督が日本人でないところ。まるで日本人が撮ったと思えるほど「らしさ」が感じられます。ちなみに審判役としてなぜかラモス瑠偉さんが出ていましたよ。
 

ひきこもりの青年が旅を通じて成長していく『井の中の蛙』

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 引きこもりを続けていた青年が10年ぶりに東京を離れ、日本縦断のひとり旅に出る。母の故郷、稚内、母が一度は言ってみたいと言っていた沖縄、そして思い出の場所、琵琶湖。旅を通して出会った人、風土、文化を通して青年は成長していく。
 
コマ送りで物語は進むのですが、時間の経過だったり、風、海の香りやスピードを感じられ、自分も一緒に旅をしているような感覚に。自分探しの旅日記だけではなく、母への感謝の話にもなっているんですね。自分の立ち位置で見方が変わる作品かもしれません。
 

東京を音で表現する『Tokyo Symphony』

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音大の指揮科を卒業したエリカ。でも、実際に指揮を振ったことがないエリカは、いつも公園でひとり「東京をテーマに」指揮を振っている。そんなある日、指揮者募集のオーディションにきたエリカは盲目の年老いた作曲家から未完成の東京をテーマにした曲を完成させてほしいと頼まれ……。

作曲家とエリカはあの公園ですでに出会っていたという展開に、おもわず鳥肌がたちました。花火の音、お祭りの音など、音で表現した「東京」も見どころです。

くせになりそうなショートショート

この短編映画集を通じて「もうすこし、日本、東京のよさをゆっくり探して見つめてみるのもいいかもしれない」と、海外のひとたちから教わった気がしました。日本人として日本に住んでいると、その良さに慣れてしまいがちですよね。また、普通の映画では流されてしまいそうな場面、テーマをぐぐっと集めて心をくすぐられるおもしろさがあるような気がします。長編映画もいいですが、サクッとその世界観に浸れる、ショート・ショート、くせになりそうです。

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