ターゲットの「インサイト」を探るコツは 「仮説」に基づいた行動観察にあり
「だれに」となるお客様の「ターゲット」の設定方法です。
これを決めるまで、「どうやって」に分類されるキャッチコピーなどは考えなくていいと思います。
「ターゲット」は性別・年齢・職業・地位を決めることから始めます。
男性・20代・銀行員・新入社員といったように、具体的に考えます。
でもそれだけだと該当者は非常に多い。
そこで、次に決めないといけないのは、心理的な部分です。
どういう行動を大切にするか、や商品に対する深層心理を想像してみます。
このことをマーケティングでは「インサイト」(本音)といいます。
「インサイト」は聞きなれない言葉かもしれませんが、今、マーケティングの世界ではとても重要視されていて、書籍もたくさん出ているので興味のある方は読んでみることをお勧めします。
それではどうやって「インサイト」を探るかを考えましょう。「インサイト」を探るには、「仮説」をもとにした「定点観測」が有効です。
まずはターゲットとなるお客様の属性を規定して、行動を想像します。
そして、そういう人がいそうなところに出向き、徹底的に観察するのです。ここで注意ですが、他の条件が同じであるひとつのポイントをずっと観察しなくてはいけません。例えば、ターゲットは「六本木にいる20代男性」と仮定したら、お昼休みや会社が終わったあとなど、2ヶ月ほどずっと六本木でそのような人たちを観察します。そうしてターゲットのライフスタイルや価値観をつかむことで、「インサイト」が見えてくるのです。
私がもう1つシンガポールから学んだことは、「媒体」の使い方です。制約のあるなか、隙間を狙って新たな広告スペースを生み出しています。また、「媒体」を選ぶときは、組み合わせが鍵となります。前述のニューヨークでは、印刷物とインターネットのテクノロジーを併用していたのでしょう。「媒体」といっても街頭の看板からテレビCM、雑誌、今ならブログやFacebookなど様々で、分類方法も数多く存在します。
今回は盛りだくさんの内容でしたが、この中からまずは「何か一つでも」やってみることが大事です。
何事も行動をしないと、何も変わりません。
明日野郎はバカ野郎、Now&Never。
たった一つでもいいので、メルマガに書いたことを実践してみてください。
行動だけが結果につながります。
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『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』
著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか?あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか?世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか?毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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