日本電産の永守さんも、創業時には一流大学の優秀な人材を採用しようとしたのですが応募してくるのは三流大学の「ブンブン、可可可」の成績の学生ばかりで優秀な成績の者は一人もいなかったそうです。この中でも素直な人材もいて、一見して不可能と思われる要望に対して知らないことの強みか根気よく挑戦して成果を上げていったそうです。
業績が良くなってはじめて一流大学の優良な成績の学生も採用できるようになったのですが、その学生の人となりを面白く人物評価しています。これらの新入社員に、困難な課題を求めると「できません」と答え理路整然と不可能であることを証明するのだそうです。けれど、いったん道筋がついたものをまとめて行くのはさすがだそうです。
また、松下幸之助さんなのですがこう言っています「人間は本来働きたいもの。働くことをじゃましないことが、一番うまい人の使い方である」と。ドラッカーは「専門分野の1つに優れた人を、いかに活用するかを知ることである」と言っています。人事評価を成果に結び付けるには、知恵と技術がなければ適えられません。
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『戦略経営の「よもやま話」』
著者/浅井良一
戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。
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