現役医師が恐れる、「ロボット手術」で外科医の仕事が奪われる日

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日進月歩の医療業界ですが、最新のテクノロジーで近い将来、ロボットが手術をする時代がやってきそうです。メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、Intuitive Surgical社が開発した外科医ロボット「Smart Tissue Autonomous Robot (STAR)」を紹介。未来の医療と医師としてのあり方について考えます。

外科医に多いアルファ性格

外科医にはアルファタイプの性格を持つ人が大勢います。アルファタイプとは、闘争心旺盛で、負けず嫌いであり、気に入らないことがあると突然、「瞬間湯沸かし器のように怒りまくる性格です。心理学では、そのような性格を持つ男性を「アルファオス」といいます。動物にもそのような性格を持つ雄(オス)が多いといわれています。

私は、そのような医師をこれまで数多くみてきました。未熟な研修医やコメディカルが失敗でもしようものなら、顔を真っ赤にして逆上し、近くにあるカルテを投げたり、イスを壊したりなどの風景です。このような医師の行動を、医療安全の専門家はdisruptive behavior破壊的行動)と呼び、患者安全や医療の質に重要なチーム医療を乱す行為としています。

上のような経験をしてきた私は、少し話をするだけで相手がアルファ性格者であることがわかるようになりました。きっと防御反応で鍛えられたのでしょう。全国のさまざまな病院でいろいろな外科医にお会いしてお話をするとき、「この外科医は破壊的行動をする医師だな」というふうに分かることがあります。

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