また、何か新しい事に取り組もうというときや課題に挑もうっていう時に、耳にする「死ぬ気で頑張ります!」というような言葉も、あまり意味のない言葉です。
これは、たまにあることなのですが、コンサルティングを依頼される時に、
「死ぬ気で取り組みます!」
「課題に対して、一生懸命取り組みます!」
なんて言ってこられる方がいます。最初は「やる気があっていいなぁ~」なんて思ったりもしたのですが、そういう言葉を使って来られる方に限って、「忙しかったので、できませんでした。」とか、「出張続きで、まだ実践できていません」なんていい訳ばかりをするのです。つまり、「一生懸命頑張る」「必死でやる」という言葉だけでは何の解決にもならないのです。
「必死で、一生懸命頑張ります!」という言葉が口から出てきそうな時には、「いついつまでに、これをこうします!」とか、「この課題に対しては、このようにして取り組み、このような結果を出すまでやり遂げます!」というような、具体的にこれをこうする、ということを示すようにしてみるといいでしょう。
すべてを具体的にしていけば、何をどう一生懸命頑張らなくてはならないのか? 自分自身だけでなく、周りにもよくわかるようになります。
「一生懸命頑張る」
いい響きですし、ポジティブな意味も込められていて、ほんとに素敵な言葉ですけど、ちょっと使い方を間違えると、一瞬にして「いい訳」としても捉えられる言葉です。経営者、管理職にいる人、部下や後輩を指導する立場にある人は、こうした「いい訳」を耳にした時、「では、なにをどのように頑張るのか?」を具体的な施策・行動・スケジュールを聞き返すようにしてあげるとよいでしょう。
人を育て甘えのない組織にしていくには、こうした言葉使いにも注意しておくことが必要です。
■今日のまとめ
『一生懸命頑張るという言葉は、「いい訳」になり得る。』
<経営者・管理職用>
- 部下や後輩に指摘や指導をした時、「一生懸命やってます!」「頑張ってます!」と言われたらどう応えるか?考えてみる。
<一般用>
- 上司や取引先などから指摘や注意を受けたとき、「いい訳」ではなく、指摘に応える為に普段からどんなことに気をつけておかなければならないか?考えノートに書き出す。
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