10月22日が試金石。前原代表は小沢一郎の「野党共闘」案を飲むか

 

もう一つ、田原氏や倉重氏らの関心をひいたのは、最近の小沢と前原両氏のある種不思議な接近ぶりであろう。

民主党政権時代の前原氏はいわゆる「反小沢系議員の一人だった。その点では枝野氏も同じだ。かつて自由党が民主党に合流したとき、最も反対したのが枝野氏だったといわれる。実際、「両方とも批判サイドにいた」と小沢氏はサンデー毎日で語っている。

だが、小沢氏は民主党が野党に転落した後の2013年、民間人の仲介で前原氏と久しぶりに会い、食事をともにした。どこか気脈が通じたのだろう。二人はその後、話のできる間柄になった。

2015年1月には前原氏が誘い、その年の夏には小沢氏が声をかけて会食した。2016年1月24日の夜に、山口二郎・法政大教授と三人で会った時は、メディアにも報道され、異色の組み合わせが話題になった。

山口氏といえば、民主党代表当時、小沢一郎氏の政策ブレーンであったし、昨今ではシールズの若者らと連携して安保法制に反対した市民連合や学者の会のメンバーとして活発な動きを見せていた人物だ。

実は、前原氏は政策、とくに経済政策を転換しつつあった。かつてはどちらかというと新自由主義的な傾向もみられたが、所得再分配による「中福祉中負担」の考え方に変わりつつあった。

その外交防衛政策からとかく自民党との相似性を指摘され続けてきた前原氏が、安倍自民党の極端な右寄り政策との差別化をはかるため、日本の政党政治の「ど真ん中にポッカリ生まれた空白を埋めることをめざしたのだ。

前原氏が政策ブレーンとして信頼を寄せる井出英策慶應大経済学部教授は今年8月6日のブログに、こう書いている。

民進党の代表選が始まった。僕が民進党のみなさんと深い縁を持つようになったのは、前原誠司さんが三顧の礼で僕を迎えてくださったことがきっかけだった。一度目。僕の話に共感された前原さんは、講演後に議員会館の出口まで見送ってくださった。(中略)二度目は新橋での顔合わせ、夕飯を食べながらの議論。…そして三度目。小田原までわざわざお越しになって、「どうかお力をお貸しください」とおっしゃった。(中略)前原さんとはそれ以来、二年以上のお付き合いになる。(中略)いまでは、僕の思想が彼の発言の血となり肉となっている。

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