そんな街から来た僕に、「TOEICで何点とったら渡米しようと思ってます」「NY行きたいけど、まだLとRの発音の違いに自信がないんっすよね~」と相談に来る日本の若い世代が後を絶ちません。もちろん留学する便宜上、大学によって必要なTOEFLのスコアなりがあることは理解できるけれど、逆を言えば「テストの結果次第」で変わる人生を歩もうと思っています、とも聞こえます。
その都度、カルロにこのことを話すとなんて言うだろう、と、その日以来考えるようになってしまいました。(その前に、ヤツはTOEICの存在自体知らないんだろうけれど)
やっぱり日本は足のつくプール(しかも、ちょっと気持ちいい温水プール)。弱火でコトコト煮込まれて気づけば死んじゃうカエルになる前に、自力で行動すべきだと思わずにはいられない。
もちろん、内戦や貧困が顕著な国と比べられても想像つかない、実際の日本はそうではないのだから、という気持ちもわかります。
でも、世界はこうなんだということを、知っていると知らないでは大きな違いなのではないかと思います。行動して失敗したところで、今の日本で死ぬことはない。地雷を踏むことはない。そう思えば、飛び出しやすくなるのではないでしょうか。
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