翻って、教育現場を考えてみる。保護者が、一見「無理」な要求をしてくる。どう対応するか。
いきなり断るというのは、賢明ではない。保護者は「お客様」ではないが、子どもの成長という共通の目的をもった「仲間」である。
だから、可能な限りは願いを叶える方向で考える。自分の守備範囲を越える要望には、「とりあえず学年(学校)で相談します」である。学年主任なり管理職なりに相談して、判断を仰ぐ方がよい。
下手に自分で判断すると、火傷をする。何とかなる要求に無下に「ノー」を出してしまうと、学校自体にマイナスが及ぶ可能性がある。一方、断るべき要求に「イエス」を出してしまうのが更に痛い。「○○先生はやってくれた」という痛い前例を作ることになる。判断が難しいものは、即時対応せずに「持ち帰り」が基本である(確実にわかりきったようなことを管理職に聞くのもNGだが、間違った対応をされるよりましである)。
教員でも新人のうちは特にミスをしやすい部分なので、書いてみた。
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