夏休み明けに「いじめ自殺」させないため、盆休みに親がすべき事

 

夏休みこそ子どもの様子がわかるとき

いじめを受けている子どもは、我慢を強いられる。そして、強いストレス状態で過ごすことになる。夏休みになっても、その緊張状態は残るが、学校に行かなくてよいことで、加害者と顔を合わせないから、学期中よりは緊張の糸がほぐれるわけだ。つまり、普段より変化が起きやすくキャッチしやすいということだ。

私の経験では、多くの子が「朝寝をしやすい傾向がある。それは、夜寝る時間が遅くなる傾向があったり、寝つきが悪くなるということもさることながら、ストレス緩和には睡眠が重要な鍵を握ることが多いから、自然と睡眠を確保するようになる。

もちろん、休みだから通学に間に合う時間に起きなくてもよいという心理もあるとは思うが、傾向としては、「朝寝」は出やすいのだ。

いじめの被害シーンを思い出してしまうトラウマやいじめのことが引っ掛かって物事に集中できなくなるという傾向もある。特に夏休みが残り10日も無くなってくると、落ち着きがなくなったり、イライラすることが多くなったりする傾向やその真逆の傾向が出やすくなる。

お盆や夏の休暇などで親子で過ごす時間は多くなるであろう。その時、よく観察して欲しいのだ。注目すべきは普段との差であり、ロジカルに考える必要はない、直感として違和感を感じたら、それを信じて欲しいのだ。

例えば、私は調査活動で聞き込みなどをしている時、質問への反応を見ている。言葉は参考程度で、反応としてのボディランゲージの方を重視する。いじめを受けている子の多くが、自らいじめを隠そうとするのだから、言葉だけをそのまま間に受けていたら、いつまで経っても本当のことは聞き出せないだろう。

もちろん、恋愛関係の悩みを抱えているかもしれないし、将来についての不安や勉強についていけないなどで悩んでいるかもしれないから、いじめと決めつけずに観察して欲しい。

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