「お金さえ貰えればいいや」という社員をなくす米国式の教育法

 

「褒め称えること」の重要性

いい仕事をしてほめられる事は非常にうれしいものです。子供のころは学校のテストでいい成績をとったり、運動会で活躍すると、仲間や親が褒めてくれました。

日本の社会では社会人になってしまうと、なかなか褒めてもらえないものです。社会人になって偉くなると、勲章がほしくなるのは、子供のころの花丸がほしいのと同じ感覚かもしれません。

私はアメリカの企業で仕事をしたことが有りますが、アメリカの企業は本当に人をほめる事を大切にします。売り上げなどが目標を達成したとき、いい仕事をしたときは、全員で拍手をして人を褒め称えます。いい仕事をしている方を見かけた時は、「ありがとうカード」を書いて掲示板に掲示します。毎月のベスト従業員を掲示板に写真入りで掲示して褒め称えます。

人間は働くときに、お金だけで働くのでは無いと思います。

「人間はいい仕事をしたい」
「世の中の役に立ちたい」
「人から褒められたい」

と思って仕事をしているはずです。クレームが発生したことで従業員、仲間を非難するのでは無く、いい仕事をしている人を褒め称えることがいい商品を造る事に繋がると私は思っています。工場で働く従業員の方がすべて自分の工場、自分の機械と思って働く事で、クレームの芽を摘むことが出来るとおもいませんか。

image by: Shutterstock.com

河岸宏和(食品安全教育研究所 代表)この著者の記事一覧

“食の安全”に関する多数の書籍を執筆する著者に食品工場の現場から見た品質管理の方法など、工場に勤務する人には、必読の無料メルマガ。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 食品工場の工場長の仕事 』

【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

print
いま読まれてます

  • 「お金さえ貰えればいいや」という社員をなくす米国式の教育法
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け