いじめ被害者を加害者の如く扱った、北杜市という絶望的な魔都

 

新設された第三者委員会

2019年に入り、北杜市教育委員会は被害側の意向に沿わず、勝手に第三者委員会を設置した。委員については、公表はせず、被害者と保護者にのみ伝えるという形で、誰が委員かは伝える措置を講じた。

しかし、これまで、委員名を知らせなかったり文科省ガイドライン通りにいじめの重大事態としての取り扱いを拒否するなど信用失墜行為を行なっていたために、被害者側は自らの推薦する委員を第三者委員会に入れるなど、公平性を担保するよう求めていた

ところが、やはり北杜市教育委員会ならびに北杜市長は、これを無視。勝手に市議会に第三者委員会についての予算を通し、勝手に委員会を進めてしまった

文部科学省のガイドライン

 

【被害者・保護者に対する調査方針の説明等】

 

○調査を開始する前に、被害者・保護者に対して丁寧に説明を行うことで、被害者等の意向を踏まえた調査が行われることを担保

 

【説明事項】

 

  1. 調査の目的・目標
  2. 調査主体(組織の構成、人選)
  3. 調査時期・期間(スケジ ュール、定期報告)
  4. 調査事項(対象となるいじめ行為、学校の対応等)
  5. 調査方法
  6. 調査結果の提供

※特に、6.の調査結果の提供の方法については、どのような情報を、どのような形式で被害者・保護者に提供するのかを説明しておく(個人情報については、個人情報保護条例等に従って行うこと)。

つまり、被害側との信頼関係はすでに無い状態の中、「丁寧な説明」が実施されることはなく、「被害者等の意向」を踏まえられるはずもない状態であり、文部科学省のいじめ重大事態についてのガイドラインをまたしても違反している。

ちなみに、被害者はこの合意なき第三者委員会が設置されたこと、会合をするということをニュースで知ることになった。もはや、この調査には、被害者の意向は存在しない。北杜市市長と教育委員会の都合しかないのである。

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