叫ばれる日本人の魚離れ。本当に私達は魚を食べなくなったのか?

 

家庭に魚を呼び戻すことは、もう無理だと考えるべきです。調理されたものを買うことはあっても、魚に臭いと骨がある限り、家で調理されることは減り続けるでしょう。“魚はお店で食べるもの”と割り切り、外食消費を伸ばすしかありません。

特に回転寿司は、まだまだ伸びしろを持っています。100円均一の大手チェーン店は、輸入で魚を仕入れるため、消費は伸びますが、日本の漁業にとってはプラスとなりません。国産にこだわっている、高級回転寿司に期待したいところです。

100円均一に物足りなさを感じ始めた人が、高級回転寿司に流れています。舌は肥えていくもので、より質の高いもの、珍しいものを求めるようになります。そうなると、鮮度や産地にこだわる人も増え、魚への興味も広がってくるでしょう。

魚の本当の美味しさを知ることで、寿司以外の魚料理へ手を伸ばす人は、確実に増えます。すると、魚の旨い定食屋さん・居酒屋さんにも、もっと人が集まるようになります。

内食が増え、外食への支出が減ったとは言いますが、より美味しいものを求める傾向は強くなっています。お腹を満たすだけの中途半端な外食を控えるようになったに過ぎません。美味しい魚があれば、みんな出掛けて行くでしょう。魚離れなど、すぐに解消されます。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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