「無印良品」を展開する良品計画(東京)が、中国で無印良品の商標権を保有する現地企業と「無印良品」の商標を巡り争っている問題で、二審の北京市高級人民法院は、良品計画(東京)に賠償金など約1000万円を支払うよう命じたと時事通信、Business Insider Japan、台湾メディア「アップルデイリー」などが報じた。良品計画は2017年12月の一審でも敗訴しており、訴訟は二審をもって集結するとのこと。良品計画は事実を認め「賠償金は既に支払い済み」と話しているようだ。
生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画が中国でタオルなどを生産・販売したのは商標権侵害に当たるとして、中国企業が同社を相手取って起こした訴訟の上訴審で、良品計画が敗訴したことが分かりました。 #無印良品 #タオルhttps://t.co/moo4qBY9fy
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) December 12, 2019
本家・無印良品が中国の「酷似した類似品」企業にまさかの敗訴確定。良品計画は取材に対し、敗訴の事実を認め「賠償金は支払い済み」とコメントした。 https://t.co/eFrMGjydFp https://t.co/YLj0lKdTtd |Business Insider
— BusinessInsiderJapan (@BIJapan) December 11, 2019
Business Insider Japanや時事通信によると、この訴訟は、北京棉田紡績品有限公司などが、シーツやまくらカバーなど「24類」と呼ばれる商品カテゴリーの「無印良品」の商標を保有していると主張し、良品計画(東京)と同社の現地法人無印良品(上海)を訴えたもの。一審では北京棉田紡績品有限公司の訴えが一部認められ、良品計画の権利侵害が認定されたため、良品計画が控訴していた。二審では「商品登録には地域性があり、良品計画は中国で北京棉田紡績品有限公司の商品権を侵害している」と認定。さらに、中国の無印良品店や公式のECサイトで、権利侵害に是正するコメントを発表すること、そして賠償金など合計62万6000言(日本円で約1000万円)を支払うように命じたとのこと。良品計画はすでに賠償金を支払い、公式サイトで声明を発表。現地の該当商品は「無印」から「MUJI」とした。北京棉田紡績品有限公司は、公式サイトでフランチャイズを募集しているという。