NYで新聞社を成功させた日本人社長が語る「ホントに必要な情報」

 

なぜなら、巷のトレンド情報は移り変わりも激しいからです。せっかく、ビジネスの動向に注目して勉強しても、その情報、来月には紙くず同然になっている可能性もあるのです。賞味期限はもって3ヶ月。そんな鮮度がすべての情報を日々やっきになって追いかける前に、最低限の自分の所有するバランスシートをまずは作ってください。中身の数字は毎月変わっても、その方程式はそう毎月毎月変化するもんじゃない。一度、腰を据えて勉強すれば、個人のシンプルな会計なんて1週間でマスターできます。なにも会計士になれと言っているわけではありません。

そして、「健康」。これも最低限の知識と、今現在の自分の体の状態を人間ドックなりで、把握してください。健康情報も確かに時代によって移り変わります。健康情報も、確かにトレンドに左右されるジャンルではあります。ほんの10年前まで、確かに、糖質は今ほど悪者ではありませんでした。だからと言って、10年後に、「血圧にはマーガリンがいい!」とか、「ガン予防には1日1本コーラを一気飲み」と言われる時代が来るとは考えにくい。最低限のベーシックな健康インテリジェンスにはなる必要があります。買ってもない銘柄の株価をチェックする前に、自分のコレステロールをチェックした方がずっとスマートです。

「資産」と「健康」はあくまで「手段」

僕は決して、「お金がすべて!節税のプロになって資産を守ろう!」とか、「健康こそが生き甲斐!100歳まで生きないと損です!」と言いたいわけじゃありません。むしろ、逆です。それらを「最終目的」にしないために言っています。それらを「目的」でなく、ただの「手段」、もしくは「資本」と捉えているからです。

実は「そんなに金を貯め込んでどうするんだよ」と、「そんなに長生きして意味あるのかよ」と思っている派なんです。だからこそ、資産や健康はとっとと学び終えて、本当にやりたいことをやろう、と言いたいのです。その資産をもとに何ができるのか、その健康をもとに何に挑戦するのか。資産も、健康も、貸借対照表でいうなら、「資本」の項目に入ります。決して、最後の「経常利益」には置かないでください。つまり、最終目的にはしないでください。

貯め込んで、使い道なく、現金と株券を残したまま死ぬなんてまっぴらだ。何もなくスッカラカンの人生で100年健康に生きるより、ドラスティックで、劇的で、峻烈な70年の人生の方がずっといい。(あくまで僕個人の意見です)

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