「今の会社を辞めて、好きなことや得意なことで独立してみたい」という思いをお持ちの方は多いかもしれません。しかし、当然ですがその道は生半可な覚悟で進めることは難しいです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、独立する覚悟についてありがちな例をあげてわかりやすくお話しています。
やりかったこと、好きなことで独立する覚悟 現状を捨てることから始める
自分がやりたい仕事で独立し成功している人は、傍から見るととっても輝いているように映ります。
スポーツ選手や芸能人なんかが良い例です。
ですがスポーツ選手も芸能人も全ての人が輝いている訳ではありませんよね。輝いて映る人はごく一部。
プロになったものの怪我をしてしまい、万年2軍暮らしの野球選手やリハビリ生活が何年も続いているサッカー選手。誰も聴いてくれないところで何年も歌わなければならない歌手。あるいは漫才師が流れるプールのステージで漫才をするものの、目の前のお客さんがみんな流れていってしまってオチまで見てもらえない…など。
華やかな世界の裏にはこうした苦労や下積みがつきものです。
そうした苦労や下積みを重ねて技術を磨き重ね表舞台で活躍していきます。それも一握り。
ですが、苦労や下積み部分のことはみんな十分知ってはいるものの、表舞台の部分しか見ずに羨ましいと思ってしまいます。そして、下積みや苦労生活を見ると、自分にはやっぱり無理だな、と落胆します。
憧れが憧れで終わる瞬間です。
と、このようなことは我々一般の世界にもあることで、たとえば、友人や知人が、「自分の好きなことを仕事にしたい」と一念発起し、独立したとします。
それを傍で見るあなたは触発され、「なんかいいよなぁ。そうやって打ち込めることがあって。自分もやりたいことを仕事にして独立できないかな~」と考えるようになります。
ですが、実際に目の当たりにするのは…独立準備に朝から晩まで奮闘する友人の姿。さらに、軌道に乗るまで、寝る間を惜しんでバイトをかけもちしながらもなんとかやりくりしている友人の姿。時間、お金、生活の全てを軌道に乗せるために犠牲にしている友人の姿。
そこで、今の生活レベルと好きなことで独立するための時間とお金を天秤にかけます。結果、「う~ん、もうちょっとお金が貯まって、時間に余裕ができたからにしよう」という考えに落ち着きます。
人のことを羨む人生からこの先抜けることのない瞬間です。