「地元に愛される」とはまさにこのこと。閉店危機の下町パン屋を救った話

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チェーン店やオンライン販売が息巻くなか、長年に渡り同じ場所で店を構える個人店。そこには、地元に愛されるお店ならではのエピソードも多くあります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、とあるパン屋さんが陥った危機とそれを救った“人たち”のお話を紹介しています。

妻を亡くしたパン屋さんを奮起させたのは、お客さまからの寄せ書きだった

東京都杉並区。52年に渡って、お客さまに愛され続けているパン屋さんがあります。87歳のおじいちゃん店主とその娘さんが切り盛りしています。

クリームパンとコッペパンを使った9種類の惣菜パンがメインで、全20種類の商品を販売しています。コッペパンは、「焼きそばパン」「カツサンド」「たまごサンド」「サラダサンド」「ピリカラチキンサンド」など。

お店は、昔ながらの下町庶民派のパン屋さんという佇まいです。お洒落や流行とは無縁ながら、地域の人びとがいつも集まって来て、パンを買って、店主と話をして、笑い合って、また帰って行きます。

52年間、それを繰り返し、この場所にずっと存在しているのです。そこに住む人にとっては、人生のひとコマに、このお店が映り込んでいるのです。

店主は、お客さまと話をすることが健康の素だと言います。お客さまは、店主と話すことが癒しになると言います。商売をする者として、これほど嬉しいことはありません。

このお店が愛される理由は、店主の人柄です。気さくで優しく、誰にでも笑顔で接し、明るく話し掛けてくれます。また、残った生地で売り物以外のパンを作り、お客さまにプレゼントしたりします。

まさに下町。人情味のあるパン屋さんなのです。

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